人狼ゲーム弐～美狼(びろう)祀りの最期～ (ページ4)

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三人目の生贄ページ4

雅「うん。
リーダー、ニノ、皆…今までありがとう。」

和「俺からも…ありがとう。」

「二宮さんは淡々と受け入れられるんですね。」

和「受け入れられる訳ないでしょ…。
でも仲間が決めた事に反対はしない。
俺はそういう人間です。
大野さん、早く行きましょう。
今日は空気が悪い。」

智「ニノ…。
ニノはそういう人間でもあるけど、そういう人間じゃないとこもある。
…分かってる。
俺も今日は早く引き上げたいとこだ。
さて…皆、行こうか。」

リーダーが引率するものの口を開く者は一人もおらず、ただ皆、黙って井戸がある場所に向かって歩き出した

井戸がある場所に着くと相葉さんは躊躇うこともなく井戸のブロックの上に立つ

その足はガタガタと震えている

彼もやはり死ぬのは嫌で怖いのだ

やはり覚悟したと言っても、いざ死を目の当たりにすると怖くなるのは、きっとまだ心の何処かで生きたいという気持ちがあるからなのだろう

私はそんな彼に声をかけた

「相葉さん！！」

驚きを隠せなかったのか皆は私が口を開いた瞬間、一斉に私を見てきた

「しっ視線が痛い。
でも良いや。
相葉さん…。
狼は絶対に私達の手で捕まえますから！！
だから…私達を遠くから見ていて下さい。」

雅「Aちゃん、ありがとう…。
おん。遠くから見守ってる。
…ってか、Aちゃんってやっぱり狼じゃないんだね。」

「えっ…？」

雅「だって…。
まぁ…何となくなんだけど自分がそう思っただけ。
頑張って生き残ってね。」

「本当にごめんなさい。
はい。
絶対に村民と守護者が勝ってみせます。」

雅「うん。
じゃあね…Aちゃん。」

そう言う彼の顔は穏やかで優しい顔をしていた

そして彼はそのまま井戸の底へと落ちていった

宴が終わると皆は無言のまま家路へと帰っていく

私も大倉さんと一緒に帰ろうとした瞬間、彼に声をかけられた

智「Aちゃん。
ちょっと良いかな？」

「大野さん、どうしたんですか？」

智「ちょっと話があって…。
忠もちょっと良いか？」

忠「まっまぁ…ええですけど。」

智「ありがとう。
取り敢えず2人共、俺の家に来てくれ。」

忠・貴方「分かりました。」

私達は疑問を抱いたまま彼の家に行く事になった

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彼の家に着くと彼は口を開いた

智「今日集めたのは今日の宴について話したい事があるからだ。
今日の票は相葉ちゃんが3票、ニノが2票、俺が2票、安が1票の計8票。
まだ8人も居るのか…。」