第五十話 ページ1
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「だからさあ、先刻から云ってるでしょう！亡命だよ、ボーメイ！
私は、貴君らの誉れ高き連邦共和合衆国に亡命を心底より希うものであります！
それなのに先刻から待てど暮らせどさあ！それとも受け入れ拒否？拒否ですか？
一介の事務員が斯様なる政治判断を為すなど越権行為も甚だしいぞお姉さん！」
「貴様、何を騒いでいる！大使館内での擾乱は重罪だぞ！」
当然の事ではあるが、入口にて警備を行う警備員が太宰に向け駆け寄って来る
国木田の出番だ
「待て。私と隣の青年はそこで騒ぐ男の連れだが、君達は彼を捕縛する権限が有るのか？」
そして国木田は領事関係に関するウィーン条約の第三十一条第二項を大声で云った
一喝され、当惑する警備員
当然彼等もウィーン条約程度は知悉しているだろうが
いきなり『国際問題だ』と恫喝されれば、尻込みするのが人情と云うものだ
「亡命ぃー！うーえーのーひーとー！」
警備員に止められぬことを幸いとばかりに、受付前の床に転んで手足をジタバタさせる太宰
凡て作戦内の行動だが、無闇に殺意が湧く動作である
さて、何故探偵社である三人が、格調高き在外公館にして外交の要衝である大使館に於いて
五歳児の玩具買って攻撃を敢行して居るのかと云うと
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「爆弾魔は国外の人間？」
『そ。しかも厄介な事に、
Aがそう指摘したのは、佐々城が大學の同僚より連絡を受けた直後であった
何でも佐々城女史はこの世界では少しは知れた犯罪学の研究者なのだと云う
故に同業者の資料から、過去の類似犯罪に就いて独自調査をして呉れていたのだ
そして三十分以上四人で話し込み
『海外諜報機関。彼等ならきっと、過去の爆弾事件の容疑者を把握してるよ』
「海外諜報機関だと？無理に決まって居る。第一誰も知り合いが居らんだろ」
「けど、どこに行けば逢えるかは知ってるよ」
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森ミク(プロフ) - ルムさん» わわっ、本当ですか…！嬉しいです、有難う御座います！ (2020年9月4日 19時) (
レス) id: c515606cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ルム - 森ミクさんの作品愛読させてもらっています。全部 (2020年8月30日 18時) (レス) id: cfcfb7c0ae (このIDを非表示/違反報告)
森ミク(プロフ) - ルムさん» 有難う御座います。一日一話更新出来るように頑張りますねっ…！ (2020年8月26日 18時) (レス) id: c515606cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ルム - 頑張ってください!!! (2020年8月26日 6時) (レス) id: cfcfb7c0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森ミク | 作成日時：2020年8月25日 19時
