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コウタside
薄暗い道場代わりの広い部屋で、ぼくは畳に座り込んで右手を擦っていた。
コ「ちょっとは手加減してくれれば良いのに.......」
ホント兄ちゃんは容赦ないな......
今日はこの前キャンセルした兄ちゃんとの試合をしてもらって、さっきまで兄ちゃんと手合わせしていたのだ。が、高校生相手にぼくが勝てる訳がなく、一本取られてしまった。
その後兄ちゃんは友達と勉強会があるとか言って帰ってしまった。
と、そこへ漂ってきた何者かの気配。木刀を握り身構えたが、すぐに警戒を解いた。
紫の煙と共に現れたのは、ぼくの師匠にその部下と、見知らぬ妖怪だった。
コ「どうしたの土蜘蛛？」
土蜘蛛とアクターの間に挟まれる様な位置で佇む子を指差して問うた。
土「うむ。この者の事で、お主に頼みがある」
そう応えるなり、土蜘蛛は妖怪の肩に手を置いた。
土「アリスを暫く、お主の元に預けたいのだ」
コ「.......は？」
どういう事？ぼくに預けるって何？あとその子誰なの？そんなぼくの胸の内を読み取った様にアクターが補足する。
ア「こいつはアリス。ジョーカーが狙っている人柱アリスの、5番目の柱だ」
今、最も聞きたくない名前を耳にし、ぼくは堪らず顔をしかめた。
土「お主もジョーカーが柱を集めている事は知っているだろう。そこで、お主にアリスを保護して貰いたいのだが.......」
コ「......なんでぼくなのさ」
ア「これから私達は、ムゲン地獄の扉を結界で塞ぐ為の装置を作る。その間、両軍の警備が手薄になる」
コ「なんでさ」
ア「総員で作業に取り掛かるからだ。今朝、ジョーカー共から挑戦状が届いた」
コ「__________！？」
遂に、奴が動くのか。
ア「今から一週間後の、三日月の夜。その日に全ての決着を着けるぞ。その為にはお前らの力が必要だ。何時までもバックレてんじゃねぇよ。いい加減力を貸せ」
それだけ言うと、アクターは一人紫の煙の中に紛れて姿を消した。
コ「.....チビ森。アリスと一緒にぼくの部屋で待ってて」
すると何処からともなく森ノ目の分身、チビ森が現れた。チビ森はアリスの肩に乗ると金色の髪をぐいっと引っ張り部屋へ行くよう促した。
渋々と言った様子でアリスは道場を出ていった。
畳の上にはぼくと土蜘蛛が残った。
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ミナズキ(プロフ) - 和奈さん» これは第一シリーズから見た方がなんとなく解ると思うので、【妖怪ウォッチ】妖怪ウォッチdazeと検索すればたぶん出る筈です。このシリーズを見てくださりありがとうございます！ (2016年3月6日 22時) (
レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
和奈 - この作品の1から見たいのですが、何と検索すれば出てきますか？ (2016年3月6日 21時) (レス) id: 66e0ba6353 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - アンケートはまだまだ募集中です。どこかご協力下さいませ！ (2016年1月9日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
火車 - ミナズキさん» そう言って頂けて私も嬉しいです…(*^_^*) (2016年1月4日 19時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 火車さん» いえいえ。アンケートに参加くださりありがとうございます！ (2016年1月4日 17時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ：http://uosv.org/p/ai0613
作成日時：2015年12月15日 21時
