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ふぶき姫side
パタパタと慌ただしく廊下の向こうへ行ってしまった娘の小さな姿を思い浮かべ、私は小さく溜め息を吐いた。
ふ「早く怪我、治らないかな.......」
ボソリと呟いた。その時だった。
フ「ふぶき姫!起きているか!?」
ガーッとドアが開いたかと思うと、そこから青い猫妖怪が入ってきた。
ふ「ど、どうしたのフユニャン?あと、ここは病院だから静かに......」
そんな私の注意に耳を傾ける事なく、フユニャンは早口にこう言った。
フ「両軍の最高戦力がやられた!それと......ムゲン地獄も、奴に奪われた!」
ふ「そんな!アクターさんは!?」
フ「大将二人も、アクターもやられた。今、総出で皆を回収している.......」
大将二人とアクターさんが、やられた?そんな、有り得ない!
一体、誰がそんな事を......
ふ「犯人は誰なの?」
フ「.......考えられるのは、独りしかいない」
ジョーカー........。
決戦に向けて、あいつも動き出したんだ。
その時だった。
「あ、すみません。患者さん二人程入ります」
ふ「あ、どうぞ.......」
不意に看護師さんが二人の患者さんを運んできた。二人は空いていた2つのベッドに寝かされた。
その二人の患者さんを見て、私とフユニャンは驚愕した。
フ「コマさんに、コマじろう?何故.......」
そんなフユニャンの問いに、弟のコマじろうが答えた。
コJ「な、なんかわかんねぇけど.......いきなり黒い女の子が出て来て、触手を振り回して......」
フ「黒い女の子.......」
ふ「触手.......」
このキーワードを聞いて思い当たる人物は、ただ独り。
フ「________どうやら、この二人が"4番目"だったらしいな.....」
残る人柱は、アリスただ独り。
伝えなきゃ。あの子達に、アリスに......
私がベッドから降りようとした時、フユニャンがそれを手で制した。
フ「俺が伝える。お前はまだ休んでろ」
ふ「フユニャン.......」
フ「大丈夫だ。俺に任せろ」
そう言って、私の肩をポンと軽く叩くと、フユニャンは病室の窓を開けて外へ飛び出した。
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ミナズキ(プロフ) - 和奈さん» これは第一シリーズから見た方がなんとなく解ると思うので、【妖怪ウォッチ】妖怪ウォッチdazeと検索すればたぶん出る筈です。このシリーズを見てくださりありがとうございます! (2016年3月6日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
和奈 - この作品の1から見たいのですが、何と検索すれば出てきますか? (2016年3月6日 21時) (レス) id: 66e0ba6353 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - アンケートはまだまだ募集中です。どこかご協力下さいませ! (2016年1月9日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
火車 - ミナズキさん» そう言って頂けて私も嬉しいです…(*^_^*) (2016年1月4日 19時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 火車さん» いえいえ。アンケートに参加くださりありがとうございます! (2016年1月4日 17時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ:http://uosv.org/p/ai0613
作成日時:2015年12月15日 21時