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月永レオSide ―――――――――――――――――――――――――――

 最近、Aが忙しそうにしてるのを見る。
リッツやナルから話を聞いてたりをするんだけど、俺の心の中にあるこの“感情”は中々収まらない。

「――王さま?王さまってば!!」

「んえっ?!?!
何々、俺のこと呼んだ?」
「呼んだよ」
「セナか!!どうしたんだ?」
「どうしたもないでしょぉ!?
【スターライトフェスティバル】どうするの???」
「――あ、そんなのあったな」
「ちょっとぉ!?」
「まーでも心配しなくても大丈夫だよ。セナ。
【スターライトフェスティバル】――通称【スタライ】は来月だし、曲も俺が用意する。――最強の武器に仕上げてお前らに渡す」
「…そうじゃなくて、燈咲Aとは出るの?」
「え?」
「だって、王さまと燈咲Aは一時的に組んでるじゃん」
「あー…まあそうなんだけどな」

 そう、一言入れてから説明し始める。

「あくまでAとは一度だけライブをするために今は組んでるんだ。
組んでるんだけど、所属ユニットは『Knights』で変わってない」
「…ほんとぉ?」
「ほんとほんと」

 いつかした、会話をする。

「分かったよぉ、信じる。
でも、レッスンはこっちのにもちゃんと来てねぇ?」
「……あ!!
ちょっと待って、今霊感(インスピレージョン)が沸いたから!!」
「こられおくん!!!」


貴女Side ―――――――――――――――――――――――――――

『――漣くん、今の所もう一回』
「了解」

 息も整わぬ内に、二度、三度と同じところを繰り返す。
 お互いの気にくわぬ部分があれば、すぐさま訂正する。

「…っはぁっ…はぁっ…」
『…はぁっ、はぁっ、ちょ、っと、休憩、しようか』
「…っ、そう…っすね」

 再びレッスン室に沈黙が訪れる。

「――あの、燈咲さん」
『はい、なんでしょう』

 “燈咲さん”、その呼び名はプライベート間で呼ぶ名。無論、その呼び方では壁があるから仕事モードへ入れば“A”呼びへ変化する。尚、私も漣くん呼びからジュン呼びになる。

「…ライブをすること、怖くないんすか」
『――怖い、とは?』

 ライブをするにあたって、今まで“怖い”と思ったことはない。
 だから、彼の言っている意味が理解できなかった。

「いや、だって、表だって出るのは数年ぶりですし、緊張とかしないのかなぁ〜…って」
『…嗚呼、そういことですか。
勿論、緊張はしますよ』

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作者名:亜莉須 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arisu2wrwr3/  
作成日時:2020年3月9日 18時

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