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思わずヒュッと息をのむ。
もしかしてずっと聞いてた……?
私達の顔にわかりやすく恐怖と出ていたのか、ゆるは困ったように笑った。
しかし沈黙は生まれなかった。
目を大きく開いて驚くお兄ちゃんの前にサッと奈子が現れ、ゆるの手を握ったのだ。
奈子「えぇと、ゆるちゃん…だっけ?もうお出かけするんだね、その服可愛いでしょ私のなんだよ〜……っ」
咄嗟に口が開いてしまったのか、慌てたようにペラペラと喋り話をすり替える奈子。
慌てて私とお兄ちゃんも我に返る。
ゆる「この可愛いワンピース奈子お姉ちゃんのなんだね、お下がり着れて嬉しいな〜!!」
奈子「わ、私も気に入ってもらえてウレシイ〜!」
きっと今頃心の中で私達に助けを求めているのだろう。
お兄ちゃんに視線を流すと仕方なさそうに頷き、ゆるを呼んだ。
ゆる「なーにー?祐樹お兄ちゃん」
祐樹「お前、だれ?」
…………………!?!?!?
まさかの単刀直入
逆に私と奈子が動揺してしまう。
ゆるは落ち着いていた。
ゆる「私は本当にお兄ちゃんとお姉ちゃん達の妹で、ちゃんと立花家の夫婦、ママとパパの間に産まれたよ。」
「誤魔化さなくていいよ。怖いんだよね、私のことが」
「急に現れて、なんでも知ってて、ママとパパが当然のように私を出迎えて」
「でもすぐに訳もわかるよ。今日お出かけ終わったらみんなにお話するから……だから、」
_______そんなに身構えなくても大丈夫だよ
『ゆる…』
相手は年下の子なのに、危険な子かもと過剰に心配しすぎたかも
ゆるは少し寂しそうな顔をしていた。
するとリビングの扉の方から“ゆる居た居た”とパパの声がした。
ママ「そろそろ行くわよー」
ゆる「…はぁい!奈子お姉ちゃんも一緒に行こう!」
奈子「んー私今日買う物ないけどなぁ」
「きっといい事があるよ!!私知ってるの!」
そうまた予知発言をするゆる
次に私を見て、
「私、メンタル岩だから大丈夫だよ!」
と親指を立て、奈子を引っ張り出掛けて行った。
『……ッ心読まれた??』
謎は増えるばかりだけど、ゆるは多分
純粋な六歳の女の子
にかわりないのかも
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レン(プロフ) - あいすさん» 本当ですね…何故でしょう。教えてくれてありがとうございます! (2021年4月25日 7時) (レス) id: 6501380a5e (このIDを非表示/違反報告)
あいす - うちの勘違いだったら申し訳ないです…。 (2021年4月24日 22時) (レス) id: 39e42ad41f (このIDを非表示/違反報告)
あいす - css…微妙についてないような?ソース誤字ってるかもです(馴れ馴れしくてごめんなさい) (2021年4月24日 22時) (レス) id: 39e42ad41f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆる | 作成日時:2021年4月24日 19時