【殺戮の天使】前世持ちオタクの興奮

六十四話　事実発覚３ ページ29

神が人間に肩入れすることは、禁忌です。
魂に神の力を使えば、直後からその存在は崩壊し始めます。

神が消滅すれば、自動的に新しい神が生まれます。

私は今その神の使いということになっていますが、
私の主はあの方だけです。


主様は、自分が消えても、A様を想って……。


もちろん、ノアはもともと"ザック"になるはずの人間。
なぜフォスター家に男児が二人も生まれたのかわかりませんが、
彼に近づけば、原作が崩壊してしまう。

世界はもともとの世界――まぁ、ここでいう原作ですね――
それを壊そうとすれば、それを害悪とみなし、排除しようと働きます。

……ええ、ザックの推測は当たっています、正解です。

なので、そうならないよう、今度はもっと生きれるよう、
主様は世界をもう一つ、創ったのです。

それだけでももう禁忌ですから、魂に肩入れして、
主様は大悪党と化してしまいましたが。

……いや、正確には――いえ、何でもありません。



主様は原作の世界を創りました。

原作の世界があれば、ここはもうどうなっても構わない。
この世界はもともとの世界というものがなくなり、
原作がどれだけ変わろうと害悪認定しなくなったのです。

なので、お二人が死んだのは、この世界が拒絶したから、
ということになります。

ご理解いただけましたでしょうか？






「なるほどわからん」

「後で説明してやるからもうちょっと黙っとけ」

「あい」


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すこしややこしくなりましたが、
パラレルワールドなのに死んだのにはこんな理由がありました。

また、この現象の全ての説明が終わったら、
まとめ的なのかくと思います。

コメにて質問していただければ、そちらでも答えます。
ネタバレになることは言えませんが。

ちなみに、これを聞いたザックはちょっとイラっとしていたりします。

節々に「神様のおかげでAがここにいる」
「神様はAのためにここまでした」と露骨に
善意を押し付けられているような気がしたからです。

もちろん、そこまでしてくれた神には感謝すべきだろうが……
なんかこいつの言い方、気に入らん。みたいな感じです。

これが後に二人の不仲に発展したりしなかったり。



あと、どう頑張っても″興奮″ではキャシーやエディには
会えそうにないので、紹介文変えます。
続編に使いまわすつもりです。

じゃないと詐欺になっちゃう……。

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