日常9 ページ10
「…うーん、イトリさんなら分かってるんじゃないのん?」
私が慌てると思ってたんだろうなぁ…イトリさんはちょっと驚いたように目を丸くして「ほほーう」と言う。
「そうきたか…当ててみろって事ね?いいの?当てちゃうわよ?」
「どーぞどーぞ」
当てられたら素直に白状しようではないか。
どのみちこれ以上イトリさんからの追求からは逃れられない気がするし。
私は喰種人生、諦めが肝心だと思ってるのよねん。
「ウタでしょ」
「ハイ正解」
やっぱり当ててきたイトリさんは流石というか、もう逆らえませんって感じ。
こうなると私がピエロに入った理由まで把握されてそう。
「やっぱりねぇ、あんたウーさんといるとき幸せなそうな顔してるし」
「すごく分かりやすいんだね私って…」
「ていうのは冗談」
「おいイトリさん」
「でも、女の目から見ればわかりやすいのは確かだからニコと…もしかしたらロマとかも気付いてるかもね?」
「あーそれは面倒かも」
ニコ姐さんはいいとして、ロマが知ってるとか悪い予感しかしないよ?
同じことを思ったのかイトリさんが「ロマには気をつけな」と言って私の不安を煽ってくるからマジで怖くなってきた。
「ねぇ、ならあんたがウーさんに抱かれてしょぼくれてた理由がわからないんだけど?」
「えーとね、それは事情後のウタの私への態度があまりにも何時も通りだったから…酔っ払ってて覚えてないけど私って魅力ないのかなってね…」
私もイトリさんみたいに胸があったらよかったのかな。
うーん…
「そうかねぇ、アタシにはあのとき下に降りてきたウーさんは何時も通りには見えなかったけど」
「…」
「ってまた話聞いてないよこの子わ!」
☆
Aが帰ったあと、2階からすっごい不機嫌な顔をした宗太が降りてきた。
店内にお客がいなくてよっかたわ。
怖い怖い。
Aから今から店に行ってもいい?ってLINEがきたとき、偶然店に来てた宗太にアタシが「Aが来るよ」とこぼしてしまったのがいけなかった。
…ごめんよA…。
でも好きな人を聞き出すってゆう交換条件だけで最新モデルのヴィト○のバックが手に入るんだから許して!
「これで満足?すっごく不満そうな顔だけど」
「満足行くわけナイじゃないッスか。なんでAの好きな人俺じゃないの?」
「いや、あたしに聞かないでよ」
★
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しゅー - つばきさん» パスワードを教えていただけないでしょうか 続きがどうしても見たいです! (2022年11月10日 6時) (レス) id: b8c93be065 (このIDを非表示/違反報告)
ロジュ - すごい素敵です✨ (2022年11月10日 6時) (レス) id: b8c93be065 (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - 名無しさん» イエスです。1番最初の主人公紹介にくわしく載っけてますので、よかったら見てください! (2018年4月25日 22時) (レス) id: 6182659536 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 主人公の口調は語尾に「〜ん」がつく感じですか? (2018年3月20日 14時) (レス) id: 0003b3e86d (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - Sinoさん» 待っていてくださって、コチラこそありがとうございます。°*ノロマノロマ+気分更新なのが申し訳ない…(泣) (2018年3月12日 21時) (レス) id: 5e1b7d3caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばき | 作成日時:2016年6月4日 23時