日常31 ページ40
貴女side
「…あ」
「どうした?」
「へ?…あぁ、あのお店…雑貨屋さんかな?可愛いと思って」
ちょうど道の曲がり角にあるこじんまりとしたお店。赤を基調とした壁は嫌に目立ち過ぎない不思議な魅力があった。
「んー、どれどれ〜?あ、あそこか?」
「え、ちょ、カルディナさん?」
私の手を取って可愛い雑貨屋さんに脚を勧めて行くカルディナさん。
なんで?
「機嫌が斜めのお姫様には、ちゃんと機嫌取りをしなくちゃいけないだろ?
…脚も少し休ませられるしな?」
歯を見せてニカっと笑うカルディナさん。
仮にもマネージャーなのにいいのかなん、そんなんで…。
「衣装合わせは?」
「もうすでに現地点で遅れ気味だからな。少しくらい寄り道してもたいして変わらねぇだろ」
「じゃぁアドバイザーの人に怒られたら全部カルディナさんのせいにするねん」
「それはヤメロ」
カランコロン…
イトリさんの店やReとは違って重い音がするドアベルだ。
店内は思ったより広くて、色とりどりの小物やヌイグルミなどの雑貨で溢れていた。
「わぁ、入って正解!カルディナさんありがとう!!」
「急に元気になったな…オイ」
「いらっしゃい…あら、カップルかしら?」
奥にレジがあって、そこに居た一人の老人がこっちを見て微笑んでいた。
私とカルディナさんはお互いに顔を見合わせる。
そしてゆっくりお婆さんに視線を戻して言ってやった。
「「チガイマス」」
☆
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しゅー - つばきさん» パスワードを教えていただけないでしょうか 続きがどうしても見たいです! (2022年11月10日 6時) (レス) id: b8c93be065 (このIDを非表示/違反報告)
ロジュ - すごい素敵です✨ (2022年11月10日 6時) (レス) id: b8c93be065 (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - 名無しさん» イエスです。1番最初の主人公紹介にくわしく載っけてますので、よかったら見てください! (2018年4月25日 22時) (レス) id: 6182659536 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 主人公の口調は語尾に「〜ん」がつく感じですか? (2018年3月20日 14時) (レス) id: 0003b3e86d (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - Sinoさん» 待っていてくださって、コチラこそありがとうございます。°*ノロマノロマ+気分更新なのが申し訳ない…(泣) (2018年3月12日 21時) (レス) id: 5e1b7d3caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばき | 作成日時:2016年6月4日 23時