過去の日常7 ページ18
「実際はどう?」
「イケメンだねーん。お風呂上がりの色気やばい」
んー昨日も言ってたなそんなこと。
まぁ褒め言葉として受け取っておこう。
男に色気ってどうなの?って話だけど。
「君は?教えてくれナイの?名前」
「あ、私はAだよん。和修A。訳があって苗字は普段は今名乗った"和修"じゃなくて井出波(イデナミ)って名乗ってまーす」
…は?
だぼりゅーえーえすえいちゆー…Washu?
「ちなみに嫌いなコトは必要以上に詮索される事です。だから私もあんたの事必要以上に詮索しない。自分がされて嫌なことはしない主義なのん」
わしゅーさん(仮)は俺の隣に座ってきて、ぱちりとウインクを決める。
おお、可愛い。
「ねぇ、さっき和修って言ったよね?」
「イエス、ワシュウ」
「…なんか紙に書いてもらえる?」
「いいよん?」
わしゅーさん(仮)は近くにほったらかしてた広告の裏にマジックでデッカク『和修』と書いてくれた…マジか。
てっきり和州とか輪修とかだろうと思ってた。
いや、断定するのはまだ早い。
ひょっとしたら違う『和修』かもしれないし?
そもそも『和修』を名乗る喰種がこんな所でのうのうと生きれるはずがない。
「ちなみに家族はどちらにすんでるのかな?」
「家族はいないよん?その代わりお世話になった人ならいるけど」
「ふーん、その人って?」
「これ以上詮索されると〜…いやかなぁ」
本当に嫌みたいでAチャンは渋い顔をする。
詮索防止ラインが早くも発動しやがったか。ち。
「じゃあ、また泊まりにきてもいい?」
「いっておくけどここはホテルじゃないよん?仲良くなったからっていって詮索のはばが広がることもないし」
「え〜…まぁいいやそれでも」
「ほんとにわかってる?」
「だいじょーぶ。わかってるって。これからよろしくAチャン」
「タダイマ、タダイマ…」
タイミング良く開け放たれたベランダからフヨフヨと帰ってきたピスは力尽きたようにテーブルの上にベチっと墜落した。
チョンチョンとつついてみるけども、うんともすんとも言わない。
「Aチャン、これだいじょーぶなの?」
「うん、何時ものことだから。あ、チャン付けしなくていいよん?気持ち悪いから。私も宗太って呼ぶし」
…ズバっと言うなこの子
イトリさんとちょっと属性似てるわ。
「ぉ、おっけー」
★
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しゅー - つばきさん» パスワードを教えていただけないでしょうか 続きがどうしても見たいです! (2022年11月10日 6時) (レス) id: b8c93be065 (このIDを非表示/違反報告)
ロジュ - すごい素敵です✨ (2022年11月10日 6時) (レス) id: b8c93be065 (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - 名無しさん» イエスです。1番最初の主人公紹介にくわしく載っけてますので、よかったら見てください! (2018年4月25日 22時) (レス) id: 6182659536 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 主人公の口調は語尾に「〜ん」がつく感じですか? (2018年3月20日 14時) (レス) id: 0003b3e86d (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - Sinoさん» 待っていてくださって、コチラこそありがとうございます。°*ノロマノロマ+気分更新なのが申し訳ない…(泣) (2018年3月12日 21時) (レス) id: 5e1b7d3caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばき | 作成日時:2016年6月4日 23時