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「最後は三番隊かぁ」


十番隊を出た後、私は三番隊へと足を運んでいた。

三番……隊長はギン。

乱菊と小さい頃から一緒にいた。

ギンはいっつも笑ってて、
何を考えてるのか分からなかった。

一緒に五番隊で働いてた時、
よく一緒にサボって遊んでたなぁ

いろんな隊舎に行って。

隊長さんとしゃべって。

和菓子もらって……

そんなコト、しなくなったのは
いつからだろう。

あの人達がいなくなって

ギンが副隊長になって…隊長になって。

ギンにはたくさん助けてもらったな

あの人達がいなくなったとき
側にずっと居てくれたギン。

あの時、居てくれなかったら
今の私は居なかっただろう……


「あれ?イズルくーん‼」

「あ、Aさん」


見知った金髪の後ろ姿を見つけて呼んで見ると……

……ビンゴ!!

お腹をさすりながら歩いていたイズルくん。

左手には…うん、胃薬だね。

ギンのせいか。


「大丈夫?」

「はい。
ところで市丸隊長見ませんでした?」

「え。居ないの?…」

「おるで?」


首の周り…肩に重みを感じる。

ギンだ。絶対にギンだ。


「いっ…市丸隊長!!」

「ギン、重い」

「A、会いに来てくれたん?」


ちゃうわ、そう言ってギンの顔面に書類を押し付ける。

昔は私と同じぐらいの身長だったのに…

今はこんなにも身長の差がある。

え、約25cm差⁉

計算するんじゃなかった。

というかギンはこんなに伸びるのに
なんで私の背は伸びないの⁉

ひいきだー!!ひきょーだー!!

背は高いし隊長さんだし……

私は何が変わったのだろうか。

席次だって(コレは望んだコトです)、
中身だって……

変わったのって髪が伸びただけ。


「ギン、ちゃんと仕事してね。
イズルくんの胃に穴が空いちゃう」

「えーしゃあないなぁー」

「Aさん…」


イズルくんなんか嬉しそう。良かった。

ギンとイズルくんに背を向けて隊舎をでた。

なんか私を呼ぶ声が聞こえるけど…

あれは悪魔の囁きだ。

聞かなかったコトにしよう。









((笑顔の仮面の一枚奥で
君は何を考え、思っているの?))

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設定タグ:BLEACH , 仮面の軍勢 , 平子真子   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:アリサ | 作成日時:2014年2月3日 10時

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