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灰色の空。
広い草原。
降りやむことのない雨。
その中に、赤い傘をさす男が1人。
金色の髪を揺らして濁った空を見上げていた。
“いつになれば止むのだろうか。”
いつも同じ問いかけをする。
もう何十年、いや100年は経ってるだろう。
ずっと降り続けているこの世界は
もう海へ沈んでしまうのではないだろうか。
100年降り続けたこの雨は
主の涙の数。
この１本だけの傘は
唯一、主の希望の光。
私にはこの雨を止ませることは出来ない。
主がこの世界に生まれたときから
私はずっとそばにいた。
彼らが主に会うずっと前から。
主の苦しみも、かなしみも…
主が一番怖いこと、それは
忘れ去られること。
悲しいのは、別れてしまうこと。
寂しいのは、会えないこと。
悔しいのは、伝わらないこと。
楽しいのは、共に過ごすこと。
そして一番嬉しいのは出会えたこと。
もし、ありえないが…
もしもの世界を考えることがある。
あの時、彼らに会っていなければ…
主は傷つかなかったのだろうか。
この世界に太陽が会ったのだろうか。
もしもの世界は誰にも分からない。
主を支えよう。
彼らを失った主を見た時に決めたこと。
代わりにはなれないが、
支えることぐらいはできる筈だと。
主が喜ぶなら、私も喜ぼう。
主が怒るなら、私も怒ろう。
主が泣かぬなら、私が泣こう。
．．
私達で、主を守ろう。
男の頬を雫が伝う。
それは雨か、はたまた男の涙か。
.
.
((暗闇にひとつの光を…))
☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊
(｀・∀・)ﾉｲｪ-ｲ！
尸魂界篇、最終話でした！
最後、誰sideか分かりました？
一回しか出てきてないんで
分かりづらかったと思いますが
斬魄刀、水葵sideでした!!
最後が“私達”で複数形なのが…!!?
いやーここまでの道のりが長かったですね。
という訳で、続編に行きます!!
今日中に作るので(｀・ω・´)
2014/04/18
11:42
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作者名：アリサ | 作成日時：2014年2月3日 10時
