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藍染さんがAの首の後ろに
注射器に入った薬品を打ち込む。
すると首の後ろに鋭い痛みを感じる
手に力がはいらない。
立ってるのがしんどい…
意識がもうろうとする。
私は膝から崩れ落ちる。
倒れ込む私の身体を藍染さんが支える。
「麻酔薬だよ。
暫く身体は動かせないだろう…」
「…ま……すい……く…?」
あ、やばい。
うまく話せない…
瞼が重い……
何でこんなことを?
藍染さんには何の利益もないだろう。
ずっと見てた?
ストーカーかよ。何を見てたの?
思い出してないって…何を?
朦朧とする意識の中
考えてみるが思いつかない。
藍染さんが何か、言ってるけど…
よく分からない。
もう、意識が飛びそう……
でも、ここで意識を失っちゃダメ。
桃ちゃんと日番谷隊長が…
ルキアの処刑が…
そしてアイツは____…
.
.
あの人達を…‼
私から全てを奪ったんだ。
皆は帰ってくる。
約束したから……信じてる。
でも、こいつだけは許さない‼
皆を虚化……実験として使った…
だから何があっても…
絶対に許さない‼‼
そう思い、
斬魄刀に手を伸ばすが
麻酔のせいで手に力が入らず、
手は空気を切るだけ。
「101年前の
真実を教えてあげるよ、A」
意識を飛ばす直前に聞こえた言葉。
私はその言葉の意味を理解できないまま、意識を手放した。
最後にいつものような、
“白石くん”
ではなく、呼び慣れたように、
“A”
と、呼ばれた。
.
.
.
((教えてよ…
天は全てを知ってるんでしょ?))
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作者名:アリサ | 作成日時:2014年2月3日 10時