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私達が居酒屋に来て数時間…

定時も過ぎて他の死神もどんどん入ってくる。

早くから居た私達はだいぶん呑んで居た。

まだ誰も潰れてはいないが。

お酒は強い方ではないが、
まだ…多分いけるはず。


「Aさんて、
なんで昇進の話受けないんスか?

隊長ぐらいの力は持ってるじゃないっすか。

Aさんの始解、見たことないっすけど」


おう、ここに来てその話かい。
真っ赤な顔の修兵くん。

私はコップに入っている水を一気に飲むと言った。


「始解…ね。

斬魄刀の始解はもう百年ぐらいやってないんじゃないかな?」

「「え、百年⁉」」


驚く男2人組。


「Aさんてそんなに昔から居たんすね」

「そーだよ」


突然聞こえた声。

確かさっきまでの会話にはいなかったよね。

声の主は京楽隊長。

相変わらずの女物の羽織を隊長羽織の上に着ている。


「京楽隊長」

「Aチャン。久しぶりじゃない?」

「お元気そうで何よりです」

「昔みたいに、春水さんって呼んでよ〜」

「昔とは違うんですよ、京楽隊長」


その後は、京楽隊長が入って五人で呑んだ。

あ、乱菊は潰れてたや。

そして話はまた、昇進の話に戻る。


「私は五番隊第四席ってところが気に入ってるんだよ。

それなりにサボれるし?」


ちがうちがう‼と隣でわめき出す乱菊。

一体なんなんだ。

もう目おもっきり据わってんじゃん。


「Aがこだわるのはね…

仲間を待ってんのよ。自分の隊長と〜」

「「は?」」


寝ぼけたまま何を言ってくれるんだ、乱菊は。

うんうんと頷く京楽隊長。

訳が分からないと顔を見合わせる恋次と修兵。

そりゃ、今の隊長が藍染さんだからね。


「あーもー、昔の隊長よー‼

Aの初恋の人‼

この子ったら百年以上待ってんのよー?」

「「え⁈」」

「ちょっ、乱菊⁈」


乱菊は言いたいコトだけ言って、
ぐーすか寝てる。

まさか、そこまで言うとは思ってなかった。

くそったれ。今度覚えてろ。

恋次くんや修兵くんが京楽隊長となんか話してるけど、無視。

ガブガブとお酒を呑む私。

もうどーとでもなってしまえ!

確かに乱菊が言ってるコトは事実。

あの人と出会って、助けてもらって。

思ったんだ。

太陽のような人だって。








.


「Aさんて一途なんだな」

「俺、Aさん狙ってたんスけど…」

「Aチャンを狙うのは百年早かったね」




((あの日の約束。
いつか守ってくれると信じて))

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設定タグ:BLEACH , 仮面の軍勢 , 平子真子   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:アリサ | 作成日時:2014年2月3日 10時

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