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「乱菊ー、私何処に連れて行かれるのー？」
「何処って、呑みにいくのよ！;」
え、この人、大丈夫ですか？
まだ、3時を少しまわったオヤツの時間だよ？
引きずられたままの状態で考える。
私歩けるのになぁー？
ちゃんと足あるんだけどなぁー？
何がなんでも連れて行く気なのか…
「ん？恋次、修兵！」
乱菊は誰か見つけると、その人物を呼ぶ。
私を掴んでない方の左手で手を振りながら。
「あれ、乱菊さん」
「後ろにいる人って…」
「「Aさん⁈」」
頬に69の刺青をした人と、
変な眉毛の両副隊長は
見事にハモってみせた。
「息ピッタリだね…2人とも」
そう一人で呟く。
当の本人達は
“何で乱菊さんに引きずれて…”とか
“なにやってるんスか”と言っている。
話し合う前に私を助けろってんだ…もう…
先輩だぞ‼私は‼
あ、でもここにいる人、皆上司だww
「ちょーどいいわ‼
あんた達も付き合いなさいよ‼」
うん。
やっぱ、こういう展開になるよね。
流石、乱菊さんですね。
そして、私はまた引きずれていくんですね。
私と乱菊の後ろを着いてくる2人。
最近の副隊長はこんなのでいいのか⁉
もう護廷十三隊も終わりだ……
修兵くんの頬を見ると69の数字。
69…
私の中で知ってる、69の人。
「拳西……」
思わず呟いてしまう。
声に出して呼んだのはいつ振りだろうか。
声に出すと余計にさみしくなる。
ひとりぼっちだって…
元気かな皆。
あの人も……
また、皆のコントみたいな…
あーてか死覇装がドロドロになっちゃうよ。
これ…101年前にリサから貰ったやつだし。
この赤色の腰帯は…あの人から貰ったのだし…
それにこれ、ミニスカート型だから素足に石が当たっていたいんだよ‼
「ねぇ、乱菊…」
「今離したら…
どっか行っちゃいそうなのよ…あんた。
今日…特に1日はね」
聞こうと思っていたことを全部言い終える前に
何を聞きてくるか分かっていたかのように乱菊は答えた。
その後は他愛ない話をして居酒屋へ入った。
もちろん…引きずられたまま。
((引き止めとくの。儚く笑って蝶の様に
飛んで行ってしまいそうなあんたを…))
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作者名：アリサ | 作成日時：2014年2月3日 10時
