聞こえた声 ページ7
少年から話を聞くと少年は幼い頃に流行り病で両親をなくして、その後は村の隅でひっそり暮らしていた
もちろん音波一族だって事は隠して
しかしこの間手のひらのあざを村の人に見られてしまったらしい
たちまちとそのことは外に知れ渡ってしまい、いろんな人に追いかけられて今に至ると
下手にここから少年を出すと駄目だな
そう思った私は少年にしばらくことが済むまでここにいることを勧めて少年をそれを受け入れてくれた
やはり同じ一族だからだろうか、好きな食べ物や色など好みが似ている
もしかしたら従兄弟とかだったりしてなんて笑って二人で話したこともあった
少年のことは好きだがけどこの感情やはりサソリ時とは違う
そんなことを考えていたら少年に呼ばれた
少「おーいA薪拾い行こー」
貴「はーい」
薪を拾いをしながら喋っていると、突然横から何か飛んできた
一瞬何が起こったのかわからなかった
少年の血が私の視界を赤く染める
襲撃なんてこと私には久しぶりで対応できなかった
ましては能力を使うのをやめていたから人が近くにいることすら気づけなかった
たくさんのクナイが少年の体を貫いている
すぐに少年の元に駆けつけた
急所には刺さっていないようだ
考えてる暇もなくまたクナイが飛んできた
少年を抱えて避けた時に気がついた、少年は虫の息になっている
急所は外れてるのにここまで弱ってる
なんで?もしかしてクナイに毒が!?
敵の姿は見えない、クナイはかすりでもしたら終わり
能力なしじゃあさすがに厳しい……
本当は使いたくはなかったけど今使わなきゃ私も少年も死んでしまう
そう思い私は血継限界を使った
久しぶりに聞こえた他人の心の声はずっと聞きたかった愛しい人の声だった
サソリなの?
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作者名:リンネ | 作成日時:2019年8月6日 16時