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あってはいけないこと ページ3
奈落山の麓についた
この山に戻ってきたらAのことを探してしまうのではないかと少々不安だったがそんなことはなかった
体のほとんどが傀儡になったせいかもう俺は人間としての感情を失ったのだろう
あの頃の淡い感情はもう俺の中にはなかった
俺は躊躇することなく奈落山の中へと入った
俺より先に来たやつのせいであろう
たくさんの木が不自然になぎ倒されている
乱暴な奴らが来ているものだと思うとふとAの顔が浮かんできた
Aがまだこの山にいるならあいつは大丈夫だろうか
音波一族を探しに来たやつ何か乱暴をされたりしないだろうか
さっきまで何とも思ってなかったはずなのに………
Aに何か危険がないか心配になってしまう
俺はまだAのことが………
いいやそんな訳ない、そんなことあってはいけない
そう自分に言い聞かせた
そして一応Aは俺の命の恩人だ
きっと俺は恩人に恩を返したいだけなんだ
そんな柄にもない事を言い訳とし、俺はAの安否を確認するためにあの家に向かった
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作者名:リンネ | 作成日時:2019年8月6日 16時