メロンパン【Daiki.A】

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SideA


学校が終わって家に帰ってきた。


A「疲れたー……」


聡「ちゃんと手洗いうがいしてね」


A「分かってるって。

っていうか、聡、今日どうしたの？」


聡「なにが？」


A「なんか……怒ってるみたい」


聡「どこが」


A「何年一緒にいたと思ってんの？

それくらい分かるよ」






Side聡


なんだよそれ……。


聡「なにそれ……」


A「え？」


聡「Aは俺のことなんでもお見通しなわけ？」


A「まぁ、大体のことは。

一卵性の双子だし」


聡「俺のこと分かったように言うなよ！！」


俺は声を荒らげてAに言った。


A「そ、聡……？」


聡「俺の気持ち、全部知ってんの？

俺がなんかに対してどんな気持ち抱いてるか」


A「ど、どういうこと……」


聡「分かってないのはAの方だよ。

分かってるならずっと一緒にいた

とか言わないでよ！」


A「ひ、人の本当の気持ちなんて

分かるわけないじゃん！」


聡「さっき分かってるって言ったじゃん！」


A「大体って言ったでしょ！」


こんなこと言いたいわけじゃないのに……。

1回言ってしまったらマシンガンのように

止まらなかった。


聡「俺は誰よりもAのこと知ってるのに！」


A「は？何言ってんの？意味分かんない！」


聡「そういうとこがAはダメなんだよ！」


A「もういい！聡なんか嫌い！

なんでいきなりキレるのよ！もう知らない！！」


そう言ってAはドアを開けて家を出て行った。





俺のバカ……。


ケンカしたかったわけじゃないのに……。




ただ………………、









Aと有岡くんが楽しそうに

話してるとこ見てると

胸がモヤモヤしただけなのに……。

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