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大「ただいま！」
一番に帰ってきたのは大にぃだった。
塗「おかえり」
大「おやつ何かある？」
塗「あー、ぬれ煎餅ならあるよ」
俺は棚からぬれ煎餅を出して大にぃにあげた。
大「うまっ」
ダイニングテーブルに座って口いっぱいに煎餅を詰め込んだ大にぃがハムスターみたいで笑える。
大「笑うなよぉ」
塗「だって……ハムスターみたい……ｸｸｯ！」
大「塗も食べよ！」
塗「うん」
差し出されたぬれ煎餅。
これが美味しいんだな。
俺も口いっぱいにほうばった。
大「塗もハムスターじゃん！」
塗「おふぇふぁひひほ！」
大「いいのー？じゃぁ俺もいいの！」
にひって笑った大にぃは、隣に置いてあったカバンからスマホを取り出すと、おもむろに写真を撮った。
塗「あ！撮ったね！」
大「だって塗可愛いんだもん！」
またもう一枚写真を撮ろうとするから、俺は大にぃの隣に移動した。
塗「どうせなら……一緒に撮ろ？」
なけなしの勇気。
いっつも竜二が大にぃに甘えてるのが羨ましかった。
今ぐらい良いよね？
大「ぐはっ！塗がデレてる！可愛い！」
顔を手で覆って可愛いを連呼しだした大にぃ。
やっぱり恥ずかしさが込み上げてきた。
塗「も、もう！ふざけるなら撮らない！」
大「やだ！撮る！ほら、カメラ見て！」
ぷいっと顔を背けた俺の手を取って一緒に写真を撮ろうとしてくれる大にぃ。
せっかくだからいつもはしない全力の笑顔で撮った。
写真を確認した大にぃが驚いたように目を見開いた。
大「待って！塗が……」
塗「な、何？」
大「かっわいい！え、どうしよ、グループに送っていい？」
急に目をキラキラさせた大にぃがそんなことを言うから俺は慌てた。
グループっていうのは兄弟四人のグループメッセージ。
塗「や、やだよぉ。恥ずかしい……」
大「えぇー。まあ、いっか。俺と塗の秘密、な？」
ニカッと笑ったのはさっきのテレビの有岡大貴じゃなくて、俺の大好きな大にぃだ。
塗「ん。ありがと」
大「個チャに送っとくから！」
塗「大事にする」
俺は送られてきた写真をカメラフォルダに保存した。
待受はやっぱり四人の写真がいいからね。
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名岡颯貴(プロフ) - ？さん» ありがとうございます！とっても励みになります！誠心誠意書かせていただきます！ (2020年7月1日 23時) (
レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 続き楽しみに待ってます！ (2020年7月1日 22時) (レス) id: 5ebe61a63e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2020年6月28日 16時
