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「すみません………私が取り乱したりするから。
本当、自分で自分の子どもっぷりに、まいっちゃいます」
「ん。大丈夫だよ。
翔くんにお土産買えたし、よかった。
………相葉ちゃんも欲しがるかな?」
サトシさんが、レッドのまま、首を傾げる。
「そしたら、私のピンク、貸してあげます。
あ、お面のお金………」
「いーよ。
平和を守ってくれる人から、金とれねぇもん」
「んふふ。ありがとうございます。
じゃ、お言葉に甘えて、いただきます。
………地球の平和も、櫻井さんの平和も、任せてください」
レッドが私をジッと見つめてから、
シャキーン、と戦隊ものの動きをして、
親指で『いいね!』サインをくれる。
私も、戦隊モノの動きで大きくゆっくり頷く。
「今から買って、合流したら、二宮くんに『遅い』とか怒られそうですね」
「あ、へーき、へーき。
じゅんくん、いるから」
「松本さん?」
「うん。
和って、わりと、潤くんには素直なんだよね」
「ええっ?!そうなんですかっ?」
サラッと言ってのけるサトシさん。
さっき、お好み焼き屋台に向かって行ったときの2人の姿が思い出される。
松本さんに素直な二宮くん。
松本さんに素直な二宮くん!!
………なにそれーーー!!
可愛いーーー!!
さっきまで泣いて眼を腫らしていた私は、
サトシさんからの思わぬ情報で、
お面の中で頬を赤く腫らした。
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作者名:えりんこ
作成日時:2014年9月16日 16時