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11.1(sideA) ページ7
………
「……」
布団に寝転んだまま。
溢れた涙が目尻から落ちて、枕を濡らす。
自分の涙で目が覚めるのは、
何度目だったかな?
『大ちゃん!』
前は、自分の叫び声で飛び起きていたけれど…
いつからか、
ただ涙だけが溢れるようになった。
そのまま無気力に、天井を見上げる。
それから、視線だけ移し、壁に掛かったカレンダーを見やる。
ー6月15日ー
そっかぁ…
もうすぐ12年目になるんだね。
大ちゃん、元気でいるかな?
相変わらず、愛されているのかな?
どんなふうに成長したのかな?
会いたい
会いたいよ、大ちゃん……
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作者名:えりんこ
作成日時:2014年6月10日 22時