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13.5(sideS) ページ24
和は、サトシくんが着たシャツのボタンを締めている。
どうやら、サトシくんがボタンを掛け違えていたらしい。
それから、ネイビーのキャップを被らせた。
「ううっ」
和がキャップのツバを勢いよく下に押したから、首がつまったサトシくんが変な声をだす。
和が大笑いしている。
そんな2人を微笑ましく眺めていたら、松本くんが隣に来た。
俺の視線の先にある光景を見て、微笑む。
「翔さん、ありがとう」
「ん?」
「俺、翔さんがいなかったら、智をここから出すなんて考えられなかった。
本当、夢みたいなんだ」
こちらに向き直り、ぺこりと頭を下げる松本くん。
「ちょっと、やめてよ松本くん。娘を嫁に出す父みたいな」
俺が言うと松本くんがおかしそうに笑った。
「でも、本当に。ここからがスタートだね」
そう言って、深呼吸する。
「さぁ、行こうか!」
俺も深呼吸をして、2人の元へ歩き出した。
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作者名:えりんこ
作成日時:2014年6月10日 22時