今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:87,695 hit
小|中|大
10.2(sideA) ページ2
スルスルと木を降りていく大ちゃん。
俺が上からジャンプで飛び降りたら、驚いていた。
『競争だもんねー』
『え?ちょっと待ってよ相葉ちゃん』
大ちゃんが笑いながら、追いかけてくる。
俺の方がリーチが長いけど
大ちゃんの方が足が速いから
俺は追いつかれないように、振り返らないで走る。
『大ちゃん、速く速く』
『え〜?』
風を感じながら、木々の間をすり抜けて行く。
俺が道を選んで進むから、大ちゃんの方が不利なんだけど。
油断すると、すぐに木々を味方につけちゃうんだもん。
大ちゃんにだけ追い風を送ったり、
俺の足元には蔦(つた)を絡ませたりさ〜!
大ちゃんは気づいてないけど!
サワサワ サワサワ…
いつもより騒がしい、木々のざわめきを聞きながら
その声には耳を澄まさなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
70人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えりんこ
作成日時:2014年6月10日 22時