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「ここの階段は勝手気ままに動くから、気を付けて」
監督生のオリバーにつれられグリフィンドールの談話室の入り口に着く。
「今年の合言葉は『黄金時代』よ」
声高らかにジェイミーが言う。
なかにはいると、赤と金で調和された暖かそうな談話室だった。
私とルシアは、暖炉のまえにあるクッションに座って、時間割や、寮での生活について話してた。
少したつと、上級生のグリフィンドール生が戻ってきた。まわりがガヤガヤして次々と人が入ってくる。急にバンッ!という音がして誰かが「頭上注意!」と言ったの。声で誰だかわかったわ。私の頭の上に大量のヘドロヘビが落ちてきて私は叫んだ、髪もベチョベチョ、それから私の従兄弟たちが
「ようこそ愛しのローズ」
「我らがグリフィンドールへ」
私は涙目で睨み付けた。ルーシーが、
「誰?知り合い?大丈夫?」と、こそこそ聞いてくる、
「ええ、従兄弟よ。いつもこうなの」
「かわいそ、やり返さないの?」
「え?で、でも、やり方わからないわ?」
ルーシーは、ニッコリ笑って
「こうやるんだよ。お兄さん方、頭上注意ですよ」
ルーシーがそう言って、杖を降り下ろした。
バシャッ!!
ジェームズの頭の上にカボチャジュースがかかった。
「ウィンガーディアム・レヴィオーサだけでも覚えててよかった。あーあ、そのジュース、後で飲もうと思ってたのに」
ジェームズとフレッドはポカーンとした顔をしていたわ、
でも、すぐに談話室がみんなの笑い声で包まれた。
ルーシーは満足そうに笑っていた。
「まさか、3代目イタズラ仕掛人にやり返す一年生がいるなんてな、ジェームズ」
フレッドが笑いすぎて目尻の涙を拭きながら言った。
「あ〜あ〜、笑った笑った。俺はフレッド・ウィーズリーそんで、カボチャジュース滴る良い男(ここでフレッドはまた笑った)はジュース・シリウス・ポッター。俺らはローズの従兄弟さ、自称3代目イタズラ仕掛人だ。君は?」
「私はルシア・ベガ・A。ローズとは汽車で会ったの。ローズ、そろそろ部屋に行かない?」
「えっ、えぇ、そうね」
ルーシーは先に階段を登っていったので急いで追いかけようとしたら、背中から声がかかった。
「おい、覚えとけってあの女に言っとけよ。」
と、ジェームズの声がして、後ろを振り返ると、
ニヤッと笑う赤毛君と、唇を尖らせているカボチャ男がいた。
「あの女じゃないわ。ルーシーよ。」
私は明日は最悪の日になるわと思いながら階段を登った。
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作者名:なつうみ | 作成日時:2017年9月14日 17時