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ありふれた信頼 ページ6

とりあえず最初に目覚めた書斎に男と2人で戻る。
やはり部屋が薄暗かったためにカーテンを開けようとしたのだが、頑なに拒否されてしまった。

せっかくここまできて立ち話をする訳にも行かないので近くに椅子がないか探す。
なぜこんな書斎にあるのか分からないが丁度いい所に木製の椅子が2つあった。これを使おう。
いそいそと持ってきて座ってくれとすすめる。

「ありがとうございます!失礼します。」

男は礼儀正しく帽子をとりお辞儀した。
しかし、その帽子の中からぴょこんと犬のようなぴんとした耳が出てきた。

一瞬思考が停止するところだったが、
落ち着け俺、ここは異世界。
獣人やらが居てもおかしくないのだ。

とにかくはさっきまでの出来事で疑問に思った部分なんかを聞いて現状を整理しよう。

「いやはや、まさか隊長がお目覚めになるとは。
ご無事で何よりです。昔のこともあるでしょうから今はゆっくり休んでいてください。」

男は座るや否や俺を心配してくれた。

どうやらこの体には元々持ち主が居たらしい。
つまり、これから出会う人物は皆昔のこの体の主との記憶から接してくるはずだ。
そうなれば、俺に昔の知識が少しもないと大変なことになる。

「落ち着いて聞いてくれ。このことは他言無用だ。」

今、このタイミングを逃したら終わりだ。
言うなら今しかないのだ。

「はい?なんでしょうか!」


「俺はお前達の知っている人物ではないんだ。
俺は1度死んだ。そのさいにこの体を乗っ取ってしまったかもしれない。」

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設定タグ:転生 , ありふれている , 夜_001   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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てふる(プロフ) - 華月らいが??さん» コメありがとう✎* (2023年3月2日 1時) (レス) id: dafd7b38ae (このIDを非表示/違反報告)
華月らいが??(プロフ) - ♡♡ (2023年2月28日 22時) (レス) @page9 id: 79815a8cd5 (このIDを非表示/違反報告)
忍冬鳳凰(プロフ) - やばい。うますぎる。神作品ありがとうございます〜!! (2022年7月30日 15時) (レス) @page5 id: 3f85f1ded9 (このIDを非表示/違反報告)
てふる(プロフ) - 華月らいが??さん» 誠感謝致 (2022年7月28日 19時) (レス) id: 96b178e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
華月らいが??(プロフ) - 好きです (2022年7月28日 19時) (レス) @page3 id: 79815a8cd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年7月28日 15時

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