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第0話 ページ1

俺は一人だったーーーー


母さんが目の前で殺されてーーー


父親の顔も知らなくてーーー


訳のわからない記憶まであってーーー


皆から嫌われてーーー



この世界は、残酷で孤独



だがーーー


ーーーーーーーーーーーーー


王都・地下街に俺はいた。

俺はそこで、あの二人に出会った。



「おい、お前、生きてるか?」

「誰?」

「俺はケニー。唯のケニーだ。お前の母親とは知り合いだった」

「母さんなら殺された」

「そうか。なら、これはお前が殺ったのか?」


『これ』ーーーーーーー

俺とケニーさんの目の前には複数の人間だったモノの身体が、血を流して倒れていた。


「そう。母さんを殺したから。ケニーさんは、俺を殺す?」

「いや。流石に知り合いのガキを殺す趣味は無ぇ……お前、帰る所は?」

「無い」

「なら、一緒に来い」


そう言われて着いたのは、誰かの家だった。

ケニーは勝手に中に入って、名前を呼んだ。


「おい、リヴァイ」

「………何だ、ケニー」

「久しぶりだな。デカくなったじゃねぇか」


中から目付きの悪い男が現れた。

リヴァイって言うんだ。


ーー何か、懐かしい感じがするなぁ。


そのリヴァイさんと、目が合った。


「何だ、そのガキ 」


最もな質問。

俺も何故連れて来られたのか分からない。

分からない答え。

だが、ケニーから返って来た答えには、流石に俺もリヴァイさんも驚いた。



「こいつはお前の本物の従兄弟だが、今日からお前の義弟になる」



「「は?」」



…………今、何て?

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作者名:四葉葵 | 作成日時:2017年5月25日 17時

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