【新テニスの王子様】僕に居場所を・・・

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今は千鶴と寮へ戻ってる途中だ

「千鶴なら1番コートに居てもおかしくない」

そう打ち合ってみると凄く強くてびっくりした。

「少しだけやってたからね
でも、Aちゃんには勝てなかったけどね」

いつもの様に笑っている・・・
そう見えたがやはりどこか不安や恐怖が窺える目をしていた。


僕も同じ、

アイツが此処に居る事が怖くて

アイツらが僕の存在に気づくかもしれない事が怖くて

アイツらがまた同じことをしそうで怖くて

なによりも僕達の為に怒ってくれていたカズヤ達まで
アッチ側へ行くかもしれない事が一番怖い・・・




アイツの事だから女の私達は要らないそう言うだろう

だからこそ僕と千鶴は固まって一緒に居る
お互いを支え合う為に。

「暗いムードは私には似合わないよね！」

いきなりどうした。

確かに二人して暗かった気もするけど

「私こう言う雰囲気になるとここら辺がムズムズするの」

何かおばさんみたいに
“あぁ〜いやだいやだ”なんて言っている

「そう言えば中学生と高校生の食事時間は分かれてるって
それと私達とは反対方向の部屋が中学生の部屋だって」

よかったこれで会う確率はかくだんに下がった。

黒部達の差し金だろうね
今回は素直にありがたいけど

それに僕と千鶴の部屋はモニタールームに近い

モニタールームには大抵黒部とさっちんコーチはいるからね

「Aちゃんこれからどうなるかな」

「さあね、でもアイツは絶対僕達に仕掛けてくる
その時がアイツの運の尽きだけど」

アイツがここに来ることが分かっていて何もしない訳がない

ここにはカメラはいろんなところにある
隠しカメラとしても

アイツの事だから流石に普通に置いてあるカメラの前ではないだろう
でも、カメラが見えてなかったら話は別だ

絶対もう好きにはさせない！

これ以上アイツの被害を出さない為に

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