（番外編）夏の夢4 ページ16
凛月side
俺は保健室のベットで眠っている樹を見ながら、さっき先生が言っていたことを思い出していた。
『多分軽い熱中症と、貧血だろう。そこのベットで寝かせておけ。俺は会議行ってくるから任せた。』
「貧血…」
原因は俺だろう。今日は日差しが強いから、樹が熱中症になったのは容易に考えられる。
それなのに俺は樹から血をもらって無理させた。
「ごめんね、樹。」
俺は樹の頭を撫でる。
「ん……」
すると樹はもっと撫でて欲しいと言わんばかりに頭を俺の手に擦り付けて来た。
「樹って結構甘えん坊だよね。」
ふと俺は樹の真っ赤な顔を思い出す。
「本当、恋は盲目って言うよね。」
最初の頃は全く興味なんてなかったのに、関わっていくうちにどんどん惹かれて、あっという間に好きになった。
「でも樹は俺のことなんとも思ってないんだろうな。」
俺はほんの出来心で樹の前髪をあげ…
ﾁｭ
「大好きだよ樹。」
おでこにキスをして保健室をでた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
樹side
「で……のこ……ん………うな。」
ふと、そんなことが聞こえた。
「だ………きだ………」
凛月くんの声だと思う。
そんな声が聞こえて来たかと思うと、おでこに何かの感触があった。
だが、私はそれがなんだかわからないまま、私は再び眠りについた。
「ん。」
目を開けると見覚えのある天井。
「保健室…か。」
私は身を起こすと
「起きたか、瀬名。」
カーテンを開けて佐賀美先生が入って来た。
「お前、さっき朔間…弟のほうな。それが運んできたぞ。」
「え？」
「貧血と軽い熱中症でな。」
貧血と、熱中症か、安易に何が原因かわかる。凛月くんをまた困らせてしまった。
「体調は大丈夫か？」
「はい。大丈夫です。」
「そうか。ならもう遅い時間だから、体調が大丈夫なら早く帰れ。」
え？私。そんなに寝てた？
「あ、ありがとうございました。」
私はベットから出て、先生にお礼を言って保健室をでた。
「お大事に。」
私は廊下を歩きながら、あることを考えていた。
「あれ、夢だったのかな。」
そう、凛月くんの声の話だ。
私は自分のおでこに手を当てる。
「………あれ？なんだったんだろう。」
そんなことを考えるが、答えは見つからず。
「まっいっか。」
私はそのまま帰ってしまった。
私がその答えを知るのはもう少し先のお話。
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灰月葵(プロフ) - るーんさん» 早速コメントありがとうございますﾍﾟｺﾘ((･ω･)_ _))あんずちゃんを入れるかどうか実は迷っていたんです…ですが、満足して貰えたみたいで嬉しいです！！本編も再開しますので！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年10月3日 22時) (
レス) id: 41d5b3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - 灰月葵さん！！テストお疲れ様です！リクエストの書いてくださってありがとうございます！！！とてもとっても面白くて違和感なくて最後萌えました(〃▽〃) あんずちゃんグッジョブです笑笑 (2020年10月3日 21時) (レス) id: 058313c245 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - 灰月葵さん» テスト大変ですよね(><) 更新は気にしなくて大丈夫です！(上からごめんなさい) ただ、また続きが読めるなら嬉しいかぎりです*´｀* テスト勉強、無理せずがんばってください！応援してます！ (2020年9月25日 22時) (レス) id: 695c41a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
灰月葵(プロフ) - るーんさん» リクエストはまだまだ募集中です！今回のリクありがとうございます！自分自身学生で今現在テスト期間なんです！(T . T)そのため更新が遅れると思いますが、がんばります！続きも楽しんで貰えるように頑張ります！ (2020年9月25日 21時) (レス) id: 41d5b3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - お忙しい中いつも更新をありがとうございます！…番外編のリクはまだ受付中でしょうか？ もし良かったら凛月くんの個別プロデュース中に、Knightsの面々やユニット問わず皆乱入、最後は大団円！見たいなの読んでみたいです(≧▽≦) (2020年9月25日 15時) (レス) id: 058313c245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰月葵 | 作成日時：2020年8月30日 18時
