攻略法113↓ ページ33
樹side
〜月曜日〜
私は放課後手芸部に来ていた。
「斎宮先輩、どうでしょうか?」
敬人先輩からのアドバイスのおかげで無事に完成させることができた。
「………」
先輩は私のデザインを見つめる。その目はとても真剣で、緊張してしまう。
「ほう。」
先輩は私の絵を見てから私の方を向く。
「どう、でしょうか。」
我慢できなくなり、私は先輩に問いかける。
「小娘、樹と言ったか。」
「は、はい瀬名樹と申します。」
「では樹、ここに座れ。」
「え?」
突然そんなことを言われて私は戸惑ってしまった。
「早くしたまえ。」
「あ、はい。」
私は急いで先輩の前に座る。
すると先輩は私のデザインの横に色々と描き始めた。
「先輩、もしかして教えてくれるのですか?」
「何を言っているんだ、そういう約束だろう。」
先輩は書いている手を止めずにそう答えた。
「あ、ありがとうございます!!」
「うるさいのだよ、静かにしたまえ。」
「は、はい。」
大声でお礼を言ってしまったため私は怒られてしまったが無事なんとか斎宮先輩に見てもらえることになりました。
*********
それから数日後
「宗先輩!!」
バン!!
私は毎日放課後に宗先輩のところに訪れていた。
「樹!うるさいのだよ!!」
「ご、ごめんなさい。」
【ごめんなさいね、樹ちゃん。でも宗くん樹ちゃんのこと待ってたのよ。】
「マド姉、ありがと。」
私がドアを思い切り開けてしまい、宗先輩は怒ったが、マド姉はフォローしてくれた。
「デザインの最終チェックできたので見たください。あと、みかくんが日直で少し遅れるそうです。」
「それくらい知っている。影片から直接聞いた。」
私は宗先輩と同じ手芸部であるみかくんとも仲良くなった。よくお姉ちゃんと3人でご飯を食べる。
「それよりはやく見せたまえ。」
私は先輩の前に座り、スケッチブックを開く。
宗先輩はそれを受け取ってマジマジと見る。
「……いいだろう。」
「ほんとですか?!」
「この僕が嘘を言うわけないだろう。」
宗先輩からオッケーのサインをもらい私は立ち上がってしまった。
「樹、座りたまえ。」
そんな私に宗先輩は静かに私の名前を呼んだ。
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灰月葵(プロフ) - るーんさん» 早速コメントありがとうございますペコリ((・ω・)_ _))あんずちゃんを入れるかどうか実は迷っていたんです…ですが、満足して貰えたみたいで嬉しいです!!本編も再開しますので!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年10月3日 22時) (レス) id: 41d5b3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - 灰月葵さん!!テストお疲れ様です!リクエストの書いてくださってありがとうございます!!!とてもとっても面白くて違和感なくて最後萌えました(〃▽〃) あんずちゃんグッジョブです笑笑 (2020年10月3日 21時) (レス) id: 058313c245 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - 灰月葵さん» テスト大変ですよね(><) 更新は気にしなくて大丈夫です!(上からごめんなさい) ただ、また続きが読めるなら嬉しいかぎりです*´`* テスト勉強、無理せずがんばってください!応援してます! (2020年9月25日 22時) (レス) id: 695c41a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
灰月葵(プロフ) - るーんさん» リクエストはまだまだ募集中です!今回のリクありがとうございます!自分自身学生で今現在テスト期間なんです!(T . T)そのため更新が遅れると思いますが、がんばります!続きも楽しんで貰えるように頑張ります! (2020年9月25日 21時) (レス) id: 41d5b3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - お忙しい中いつも更新をありがとうございます!…番外編のリクはまだ受付中でしょうか? もし良かったら凛月くんの個別プロデュース中に、Knightsの面々やユニット問わず皆乱入、最後は大団円!見たいなの読んでみたいです(≧▽≦) (2020年9月25日 15時) (レス) id: 058313c245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灰月葵 | 作成日時:2020年8月30日 18時