攻略法74↓ ページ32
樹side
〜数十分後〜
凛月くんの衣装を半分ぐらい作り終わった頃、私は息抜きに朱桜くんの方をみた。
朱桜くんは未だ踊っていて、額には汗が見えた。
そろそろ休憩させないと……
そんなことを考えながら私は先ほど買ったスポーツドリンクをバックから出した。
「朱桜くん、休憩。」
踊り続ける朱桜くんに私はそう言った。
「ですが、」
「もうかなりの時間やってるよ。一度休憩した方がいいよ。」
少し渋る朱桜くんに私は音楽をとめ強制的に休憩させる。
「はい、どうぞ。きちんと水分とってね。あと、無理はしないように。」
スポーツドリンクを朱桜くんに渡し、衣装作りに戻った。
しかし、
「どうしてそこまで気にかけるのですか？」
そんな声が後ろからかかった。
もちもん声の主は朱桜くんで
「え？」
「私は貴方にかなり嫌な態度をとっております。それなのにどうして貴方は私を気にかけるのでしょうか。」
そんなこと思ってたんだ……
「うーんと確かに少し冷たいイメージがあったけど別に朱桜くんのこと嫌いじゃないし、それに私はプロデューサーだからさ。」
そうやってニッコリと笑った。
朱桜くんは面食らったように驚いていた。
変なこと言ったかな？
「………私は少し勘違いをしていたようです。」
「え？」
「貴方はお姉さまにばかり頼ってあまり仕事をしないimageを持っていましたが、私は別に貴方に個人lessonを見てくださいとは言っていないのに貴方は私を心配してくれました。貴方のことを勘違いでした。申し訳ありませんでした。」
頭を下げてくる朱桜くん。私は驚いてしまった。
「ええ？！全然大丈夫だよ！！謝らないで朱桜くん。私も仕事が効率よくできないし、まだあんずちゃんに頼ってばっかりだし、まだまだだよ！だから顔を上げて！！」
私がそう言うとやっと頭を上げてくれる朱桜くん。
「で、では許してくれるのですか？」
「許すもなにも怒ってもないし。」
そう言うと朱桜くんはパッと笑顔になった。
「ありがとうございます。瀬名先輩！！」
あ…
「瀬名だと兄さんとかぶるから樹でいいよ。」
「そうですか。では樹お姉さまとお呼びしますね。私のことも司とお呼びください。」
お姉さま！？なんかこの頃家族が増えている気がする……
お姉ちゃんに弟……
なんかすごいな。
まあ……いっか。
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灰月葵(プロフ) - 瀬永ゆうさん» ありがとうございます！！初めての作品なので喜んで貰えて嬉しいです。とても皆さんに早くお届けできるように頑張ります！！ (2020年5月7日 12時) (
レス) id: c25f3f3a69 (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - 長文失礼しました！ (2020年5月6日 19時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - 前作からずっと読ませてもらってます！めっっっっっっっっっっっっっさ面白いです(*^^*)続編おめでとうございます！お身体に気をつけて更新頑張ってください(*´-`)応援しています！ (2020年5月6日 19時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰月葵 | 作成日時：2020年5月6日 18時
