兄さん攻略法２

攻略法58↓ ページ16

樹side


音楽が終わり、私はKnightsの人たちの特徴をひとつずつ書いていく。


「よし。えっとじゃあ楽な体制を取ってください。」


私がそういうと皆さん各々楽な体制を取る。それもまたKnightsの個性が出ていて笑いそうになる。


「じゃあまずは凛月くんから。ねえ、凛月くん。眠い？」


そう聞くと凛月くんは目を細めて一つ伸びをした。


「うん眠い。」


おお潔いな…


「そのせいで指先とかの細かい動作が出来てないから気をつけてね。」

「ん。」

よしじゃあ凛月くんはオッケーかな。


「次に鳴上くん。ダンス、歌、どっちも大丈夫だけど、少し目立ってないかな。多分少し後ろにいるからかな。もっと前にでた方がいいかも。Knightsは個性強いから前でないとわからないかも」


本当にKnightsは個性強いからね……レオさん入れて…


「わかったわ。気をつけるわね。」


「で、兄さん。」


鳴上くんから目をそらし、兄さんを見ると、兄さんはこちらを見ていた。


だが、少し恥ずかしくなり、私はすぐノートに目を移した。


「兄さんはダンスは大丈夫だけど、♪〜の部分がもう少し高い方がいいかな。他は完璧だよ。」


「ん、分かった。」


そして最後に




「朱桜くん。もしかして、昨日の今日も結構な時間練習した？」






今回のジャッチメントの王様、朱桜司くん

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