優等生はアレが欲しい【名前変換オリジナル】

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航太「俺は、まだお前と出会って少しだけでお前のことなんて全然知らなかったんだな」


「え？…いやそんな」



航太「辛かっただろ、学校でも馴染めてないって前に言ってたし…」





なんで…


なんで、いつもはあんなに意地悪なのに

君はきっと、私の事なんて興味無いって思ってた。




なんでそんなに優しいこと、言ってくれるの？








「…べ、別にそんなに？私は元々こういう性格だし」



航太「でも、出会った頃はもっと暗かったぞ」





「それは…」









確かに、つまらない退屈な日常で
正直楽しくなる予感もしなかった。

だから…辛いのは間違ってはない








航太「…いつでも言えよ、辛かったら」




「…え」





航太「お前は意地っ張りなんだよ！辛いなら辛い！はっきり言えよ、自分の気持ち隠してたらもっと辛いだろ」









その言葉がとても

嬉しかった




私がこんなに誰かに優しくされた事
私の暗いし重い事も、受け止めてくれた事



初めてかもしれない。









「…ありがとう」





航太「いいよ、照れくさいな」


「自分が言ったんじゃん…」









ヴァンパイアに、私の気持ちなんて分かるわけないって思ってた。


でもそんなのは私の勝手な空想に過ぎなくて


本当は…









「ほんとはね、辛かったの。」






航太「…うん」









こうやって受け入れてくれる航太くんが

私の大切な人になっていたんだ。

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