海賊時代に刀が一振【刀剣乱舞×ONE PIECE】

第10話　オヤジ ページ10

『ちょっと離してよ！！』

「餓鬼……？」

『子供じゃないよーだ』


べーって舌を出すと海賊であろう人達は頬を赤く染める
当たり前
僕は本当の女の子より可愛いんだから

とりあえず手を離せ南国果実


「いや、餓鬼だろ」
「とりあえずどうする？この子供」
「海軍船にいたようだし……殺すか？」
「いや、事情もわかんねーのに殺すのはちょっと良心が痛む」
「おい、俺らは海賊だぞ
良心がどうのこうのなんて」
「こいつみても同じこと言えるかよい？」


僕をほおっておくなんて最低っ
ぷくって頬を膨らませる
僕は女の子よりも可愛い男の娘なのにっ


「良心が痛むな」
「だろ？オヤジんとこ連れてこーぜ」
「オヤジのところはマズイんじゃ」
「大丈夫だって」
「オヤジは俺らのオヤジだよい
こんなちびに負けるほど弱くねーよい」

『別にあんた達に危害加えたわけじゃないんだからボクを離してよ！』

「俺らは海賊だ
んで、お前は海軍船に乗っていた
それだけで殺す理由はある」


は？
僕の中で何かが切れた
そっか
そーゆー自己中心的な言動とるんならさー
それ相応の対価、払ってくれるんだよね？

とりあえず君達の大切な"オヤジ"さんの首、もらうね

その言葉を聞いたあと、抵抗するのをやめる
彼らは僕が怯えて抵抗をやめたと思ってるんじゃないかな


「____、_________」
「__________？_________」
「___、____、_______」
「______！___________！？」
「____、___________？_________」


彼らの中でも僕を"オヤジ"さんのところに連れていくってことに決まったみたい
彼らは"オヤジ"さんが傷付くとは欠片も思っていないみたい
油断は禁物なのに

下ろしてもらった
彼らの"オヤジ"さんがいるらしい船の上まで行ったら下ろしてくれたんだよね

彼らの信頼する"オヤジ"さん
一体どんな人かな？

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