【呪術廻戦】私と先生の日常のあれこれ (ページ23)

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11月22日ですね【得恋】ページ23

「A！今日は何の日かな？」

「今日は11月22日ですけど何かありましたっけ？」

思い当たる節がなく私は首を傾げる。

「今日は11月22日(いい夫婦)の日なんだって！毎月22日は夫婦の日らしいんだけど、11月は『いい(11)ふうふ(22)』の語呂合せと『ゆとり創造月間』もかねて記念日になってるみたいだよ」

饒舌よく由来まで話してくれた先生の言葉で私はやっと思い出した。

たしかに、今日は11月22日(いい夫婦)の日だ。

語呂合わせは一般的に有名な話だが『ゆとり創造月間』の事は初めて聞いたし、何より先生の口からこの言葉を聞くとは思いもよらなかった。

「でも別に関係ありませんよね？それに私達まだ結婚もしてませんし」

そう。私達は付き合い始めてから数年経つものの未だに籍を入れていない。

私が社会人になって月日は流れているものの恋人関係から進展する様子はなく今に至る。

夫婦にもなっていない私達からしてみれば今日という日は縁遠いものだと思う。

「それはそれ。恋人関係(結婚してない)からといって祝っちゃいけない決まりなんてないしね」

私の退廃的な考えを掃うように先生は言うと私の手にリボンがあしらわれた小箱を置いた。

「先生、これは？」

中身が何なのか聞いてみるも、「開けてみて」と先生は短く答えるだけだった。

彼の言う通りにリボンを解き箱を開ける。

中身は紺色のリングケースが入っていた。

(えっ……？)

まさかと思いながら震える手で蓋を開けると、そこには白金色の指輪があった。

デザインは至ってシンプルなもので内側には文字が彫られている。

「せ、せんせ……これ……」

「指輪だね」

「ど、どうして……？」

そう問いかける私の声は情けなく震えていた。

そんな私の様子を見た彼は眉尻を下げ、「ごめんね」と謝罪した。

「僕のせいでここ暫くは寝る間も惜しんで作業していたんだろう？」

「……知ってたんですか？」

私が聞くと先生は首を縦に振った。