100 いつもありがとうございます!今回、3にそのまま続きますので、評価、コメントしていただけると嬉しいです♪ではでは、うさこでした。 ページ50
不安そうなAの瞳は、“悪魔な大ちゃん”を刺激する。
智「うーん…、ほんとはちょっとショック…」
A「…」
智「でも、敬語止めてくれたら、」
伏せた目線をふと上げると、キャンパスの上からAの顔がのぞき込んでた。
智「、」
A「ごめんなさい、そんな気ないですよ、」
智「あ、いや、」
A 「普通の人には言わないし、…てそれも大野先輩に失礼か、でもとにかく悪気はなくて、大野先輩話しやすいから、」
怒涛のように話し続けるAに圧倒されつつ、必死に弁解してるのを聞いた。
A「、分かってくれました!?」
智「うん」
A「バカにしてないですからね、ほんとに、」
智「うん(笑)」
…なんだろ、この子。
本当になんでも一生懸命になるのが、
可愛くてたまんない…
8月も一週間が過ぎた頃、二宮先輩からメールが来た。
“みんなでお祭り行こう”
もちろんこの内容は一斉送信。
それでも飛び上がるほど喜んで、夜、部屋のベッドにダイブした。
「やばい、ほんとにヤバいっ!」
手足をじたばたさせて顔を布団に押し付ける。
「、苦しいっ!!」
一人でなにやってんだかって思うけど、テンションがハンパなかった。
顔を上げてスマホの画面をと再び睨めっこ。
「…いきます、たのしみですね、…でいっか、」
あたしもすぐに一斉送信。
「…やばい、ほんとに幸せ…、」
スマホの画面を見ながらニタニタ。
ほんとなんだ、二宮先輩とようやく会えるんだ…、
デレデレ顔が止まらない。
「いひひっ(笑)、」
笑い方も変、もう、なにもかもが変。
自分で分かってても、まだ足りなかった。
叫びたい、でも夜、やっぱ近所迷惑、
「…っぃやったーー!」
枕に顔を沈めて音をかき消す。
そんなバカなことをしてると、不意にスマホのランプが点灯してるのが見えた。
「あ、由美だ、」
“ヤバい!大野先輩に会える!”
それだけのメール。
やっぱり、その一言に少し胸が痛む。
あたしだけ大野先輩に会ってるなんて、由美に知られたら…
でもあたしだって、二宮先輩には会ってないんだもん。
由美が二宮先輩といた時間くらい、あたしが大野先輩と一緒にいたっていいよね…、
“やばいっ!あたしもテンションあがりすぎてやばい!”
…それ以降も、同じようなメールを延々続けたことは言うまでもない。
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作者名:うさこ | 作成日時:2015年12月15日 19時