246やっぱり大好き12/27 ページ6
部屋に一人…のはずだった。
なのに、思いっきり顔を上げて声のする方を見てみると、
…翔君…
A「…」
翔「…フロントに事情話して鍵開けてもらった」
A「…え…？」
翔「体調悪そうにしてたからぶっ倒れてるかもって」
A「…」
心配…してくれてたんだ…
A「…いつから…」
翔「電話した後。…これ」
A「、え…」
翔「飲みもんとか胃腸薬。こっちのだから日本人に効くかは分かんねぇけど」
手渡されたのは水色の袋。
中にはペットボトルの水が２本と、stomach medicineと書かれた黄色い小さな箱。
A「…どうして…」
翔「どうしてって…。あんな状況で無視するわけにはいかねぇだろ」
A「…」
それはやっぱり、あの状況じゃなかったら今ここにはいないって事だよね。
本当は話したくなかったってことだよね…
A「…ごめんなさい…」
翔「…まぁいいけど」
窓近くのイスに腰掛けて、外を眺めてる。
…さっきここにきたのは、電話の後って言ってた。
三時間半、私が起きるの待っていてくれたって事？
そういえば、シーツの上にそのまま寝た気がするけど、布団掛けてある…
A「…布団…」
翔「あぁ。何もかぶってなかったからフロントに電話した」
A「…三時間半も、待っててくれたの…？」
翔「起きねーからな」
A「、…」
…どうしよう、また泣きそう、
わざわざフロントに電話して布団借りてくれたの？
起きないからってずっとこの部屋で待っててくれたの？
迷惑しかかけてない。
翔君に迷惑しかかけてなくて申し訳ないはずなのに。
…どうしてこんなに嬉しいの…
翔「…ありがとな」
A「…え…」
翔「食事会。無理して食ってたろ」
A「、そんなこと…」
翔「ないわけあるか、吐いといて」
A「、」
翔「まぁ、おかげでうまくいったけど」
A「、本当に？よかった…」
翔「今回は交渉成立するってほぼ確信あったけどな」
A「でも結果が出るまで安心は出来ないし…」
翔「あぁ。だからお前の食べっぷりが最後の後押しになったって確信してる」
ふって笑う横顔が、月夜に照らされてぼおっと浮かぶ。
ぎゅうって胸が締め付けられて。
やっぱりこの人のことが大好きだって思い知らされる…
*
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ebi信号(プロフ) - いやいやいや。ちょっと待って…早く寝なきゃダメなのに、止まらないー (2019年12月16日 1時) (
レス) id: 99a6a11134 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん、こんばんは！翔君の気持ちもJ伝いながら分かり、ようやくこの緊張感から抜け出せそうです(*^_^*)引き続き頑張ります♪ (2018年2月17日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - こんにちは！ 謎だった翔くんの頭の中が垣間見えて心底ホッとしました！！潤くん、ナイス！ 続き楽しみにしてます！ (2018年2月12日 13時) (レス) id: 952df20f4c (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - keiさん» keiさん、こんばんは！そうだったんです、翔君(笑)そしてJの良さが引き立つ！ふたりの気持ちはどうなっていくのか、そして智君は…。引き続き頑張ります(｀･ω･´) (2018年2月11日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - やこさん» やこさん、こんばんは！お互いの気持ちを伝え合うまで後少し！頑張ります☆ (2018年2月11日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2017年12月20日 23時
