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「えっ、望くん…?」



「Aちゃん、なんかあった?
なんでも相談乗るって言うたやん。」



こんなこと、言えるわけない。



望くんが好きやなんて…



「なんでもない、大丈夫。」



だから今はほっといてほしい…



「大丈夫なわけないやん。」



「なんで…」



「だってわかるから、Aちゃんの些細な変化が。」



なにそれ、そんなんわかるわけない。



「…好きやから、わかる。」



「そんなこと言わんといてよ、私の気も知らんと!」



好きとか、そんな軽々しく言わんとってほしい。



気持ちがブレるから。



これ以上好きになってはいけないから。



視界がぼやける。



とっさに下を向いた。



こんなとこ見られたくない。



「なんで泣いてんの。」



頭上から望くんの声。



いつの間にか私の近くに来てたみたい。



次の瞬間ありえない景色が視界に広がってた。



顎を上げられたと思ったら唇に広がる熱。



目の前には望くんの整った顔。

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作者名:いーすとぼーい。 | 作成日時:2016年11月20日 0時

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