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でもある日見つけてしまった。



左手薬指に光る指輪を。



「あれ、やっと指輪できたん?」



「え?あ、うん…金欠にオーダーメイドが重なってだいぶ遅れたけどやっと届いたわ。」



2人はなんの話をしてるの…?



「また望の奥さんに会いに行こかなー(笑)」



「あーまた来てや。」



「そのまま惚れられちゃうかもなー」



「なに言うてんねん(笑)」



望くんが結婚してる…



その事実にサッと血が引いた感覚がした。



せっかくの楽しい時間やのになにも頭に入ってこない。



「A?大丈夫か?」



お兄ちゃんが心配してくれたのに



「私、帰る。」



冷たい態度取ってしまった。



「待って!」



お店を出て少し歩いてたら後ろから呼び止める声がした。



「だからお兄ちゃん…」



てっきりお兄ちゃんやと思って振り向いた先には望がいた。

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作者名:いーすとぼーい。 | 作成日時:2016年11月20日 0時

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