試された絆 sideO ページ33
「おかしいな……」
僕がそう呟くと
前を走っていた三人が足を止めた。
「智くん、どうかした？」
長い長い廊下を走りながら
一つ一つドアを開けて部屋を確かめて。
そんなことを繰り返しているせいで
誰もが肩で息をしていた。
それでも足を止めないのは
一刻も早く潤を見つけたいから。
そんな焦る思いから
和がイライラと僕を見る。
「何なんですか、大野さん」
「いや…さっきまで
潤の気配がしてたはずなんだけど……」
この屋敷に入ってから感じていた潤の気配。
それはシグレと出会った部屋でピークを迎えて。
こうやって廊下を走って
あの部屋から遠ざかる度に
その気配は強くなるどころか
だんだんと弱まっていた。
「それじゃあ、潤くんはこの先にはいない…？」
雅紀が汗を拭いながら言う。
「多分…」
「…でも今まで全部の部屋を見てきたよね？
くまなく探したけど潤くんは見つからなかった…」
「どこか…どこか見落としたんじゃ…！」
和の切羽詰まった声に
俺らはううん、と考えてみたけど
特に見落とした点があるとは思えなかった。
「取りあえず戻りながらもう一回見てみようか」
翔くんの言葉に僕らは頷いて。
今来た道をまた走り出した。
ねぇ、潤。
君は一体どこにいるの…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
智帆(プロフ) - ゆいさん» パート1からですか(゜∀゜)！ここまで辿り着いて下さってすごく嬉しいです(^^)私も潤くん大好きなので潤担の方にそう言って頂けるとやる気が出ます(*´ω`*)更新、頑張りますね♪ (2014年4月29日 18時) (
レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - こんにちはー(^^)パート1から一気に全部読んでしまいました！とても面白いですし、続きがとても気になります！潤担なので潤くんメインの小説はとても読み応えがあります！これからも更新頑張ってください☆ (2014年4月29日 9時) (レス) id: 75d5aa94ef (このIDを非表示/違反報告)
智帆(プロフ) - 二相さん» パート8にもこちらにもご丁寧にありがとうございます(^-^)他のお話共々更新頑張りますね♪ちょこちょこ覗いてくださると嬉しいです(*´ω`*) (2014年4月28日 16時) (レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
二相 - 誠にありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも応援しております。この他の作品も期待しております!更新頑張ってください! (2014年4月27日 23時) (レス) id: a11c39ed30 (このIDを非表示/違反報告)
智帆(プロフ) - 紫猫さん» そう言ってくださると書きがいがあります(^-^)潤くんメインになると私も想像が膨らみます笑更新頑張るので潤くんのお話楽しみにしていて下さい♪ (2014年4月27日 22時) (レス) id: c700fbbeef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：智帆
| 作成日時：2014年4月19日 10時
