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31 sideN ページ32

「……必死だね」



潤くんが部屋を出て行ってすぐに
大野さんが俺を睨みながら言った。


「当たり前です。潤くんを余計なことに巻き込まないでください」


俺が大野さんの目を睨み返しながら言うと、
あはははと彼の乾いた笑いが部屋に響いた。



「!?」



俺だけじゃなく翔さんも相葉さんも
驚いたみたいで目を見開いている。



「何が可笑しいんですか」


我ながら随分と低い声が出た。


途端に大野さんの笑いが止まって
冷たい、冷たい目が俺を捕らえる。



「だって、それは無理だから」




無理?
それは潤くんを巻き込むってこと?



そんなの絶対許さない。



潤くんは全然関係ないのにっ……!



俺の中で行き場のない怒りが
ふつふつと沸き上がってくる。



「……まさか本当にあの子が関係ないだなんて思ってるの?和」


怒りでどうにかなりそうな俺を
くすくす笑いながら大野さんが言った。



「……!まさかっ!やっぱり……!?」



「んふふ。翔くんはさすがだね。薄々感づいてたんでしょ?」




「翔さん……?どういうことなの…?」



潤くんは関係ないはずじゃ…


「そうだよ翔ちゃん!教えてよっ!」


相葉さんも翔さんに詰め寄るけど
翔さんは気まずそうに俯いて黙っている。




「君たちは僕が何の関わりもない一般人を
そう易々とこの家に招き入れるなんて思ってたの?」


え……?



だって、潤くんは異例で特別で…



「僕はそんなに甘くないよ。
普通だったらいつも通り記憶消してはい、終わり。だよ」





「じゃあ……どおして…………」


相葉さんの声がかすれてる。



きっと相葉さんもわかりかけているんだ。
でも信じたくないんだ。


…俺と同じで。



「この前は疑い程度だったけど今日会って確信に変わったよ」


ニヤリと大野さんが妖しく笑う。




やめて。
その続きを言わないで。
潤くんは普通の、何も関係ない俺の友達なんだ。


翔さんが悔しそうに唇を噛みしめている。
相葉さんはもう既に泣きそうな顔をしている。






「彼こそが“青龍”だよ」








俺の中で何かが壊れた音がした。

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作者名:智帆 | 作成日時:2013年6月22日 9時

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