ご主人様の言う通り (ページ41)

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「ねぇー和」

二宮「なに」

「今日暇？」

二宮「忙しい」

「嘘だ」

二宮「はいはい嘘ですよ。暇だったらなによ？」

「お出かけしよっかな～と思って」

二宮「で、俺について来いと」

「うん」

二宮「やだ」

「えーそんなこ…「っていうと思った？」

私にそう言う。このからかって面白がってる顔、何度見たことか。

「最初っからハッキリ「いく」って言えばいいのに」

二宮「はいはい」

大野「おはよぉ」

ちゃんとそう言いながら降りてきた彼。

「おはよ！」

私もちゃんと返す。
和が私を睨んでたのは、見なかったことにする。

時刻は8時。

「潤くん起こしてきてあげて」

大野「はーい」

寝起きの悪い潤くんだけど、智くんはすぐに起こせちゃう。

松本「…おはよ」

相変わらず機嫌は悪いけど…(笑)

「朝ごはんあるから、食べて」

ご飯だけは和も「はーい」って素直に食べてくれる。

「「「「ごちそうさまでした」」」」

松本「じゃ俺、行くわ」

すっかり機嫌が直った彼が言う。

「うん。行ってらっしゃい」

松本「いってきまーす」

二宮「あ、やっべ」

隣に座ってた彼が言う。

「どうしたの？」

二宮「…俺、今日仕事あった…」

「……うん。頑張ってきて」

二宮「ごめんな。約束してたのに」

「いいのいいの！智くんは？」

大野「俺もにのと一緒だよ」

「そっか。2人とも頑張ってきて！」

わざと明るく言うと「いってきまーす」って2人とも出ていった。

「なんか寂しいな…」

いっつも1人だけど、今日は特に寂しかった。

「…仕方ない。ご主人様の帰りを待つのがペットの仕事。」

…ﾌﾞｯﾌﾞ

その時携帯が鳴った。

櫻井『今日暇？』

…なんだろ

「暇だよ」

…ﾌﾞｯﾌﾞ

櫻井『お昼、一緒に食わない？ほら、この前の奢り』

「…行く」

寂しかった私の心が、一気に明るくなるのを自分でも感じた。