JUMPに癒し系女子がいる件。part 3 (ページ36)

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Aside

「けんてぃー、結構久しぶりだよね。

こうやってご飯食べに行くのとか」

健「そうだよね。

姫がOKしてくれないんだもん(笑)」

「それはそれは失礼いたしました(笑)」

今日けんてぃーが誘ってくれたのは、ちょっとお洒落なイタリアンのお店。

「そういえば、アルバム買ったよ。

やっぱ凄かった」

くるくるとパスタを巻きながら言うと、けんてぃーは

健「ありがとう」

と、にっこり笑って言った。

それこそけんてぃーお得意の王子様スマイルで。

「最近どうなの、仕事とか」

私が後輩とご飯に行く時に、必ず聞く言葉。

決して自慢するつもりは無いし、

年齢は私より上の人がほとんどだけど。

事務所歴やグループ歴は私の方が少し長いからね？

何もいいアドバイス出せないけど、少しでも役に立てたらと思って、いつもこうやって聞くの。

けんてぃーは、それでもあまり話そうとしない人。

私も無理に聞こうとはしない。

ただ、いつでも相談に乗れる状態でいたいだけ。

ただただ紅一点やってるだけじゃ、つまらないでしょ？笑

私がそうするきっかけをくれたのはけんてぃーだけど、

けんてぃー本人は、その事を知らない。

きっと知らない方がいいんだろうなぁ、って思ったり。

そこからもいろんな話をして、そろそろ帰ろうか、ってなった時。

久しぶりだったし、私が払うのも悪くないかなと思って財布を出そうとしたら。

健「姫はおとなしく奢られときゃいーの」

そう言って、けんてぃーはサラッとお金を出してくれた。

彼は、きっと素敵な先輩になるだろう。

彼に憧れて、事務所に入ってくる人がきっとたくさんいる。

それだけ彼は素敵な人だから。

そう強く思った、今日だった。