白銀の彼女は能力者〈stpr〉

29. 紫　結成 ページ31

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パーティーを組もう。


ある時、そう思った。









もちろん理由はいくつかある。


一番大きかったのは、力がある生徒が嫉妬などの理由によりちゃんと力を発揮できていないというような事例を何度もみていたから。







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俺が組んだパーティーでは、自由にのびのびと、能力を鍛えていける。


楽しむときにはめいっぱい楽しんで、任務のときには最速で。



そんな理想的な『最強のパーティー』を目指して、メンバーを探していた。







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『獣人』であるがゆえに「普通」に生きさせてもらえなかった莉犬くん。


自らの幼少期の記憶がない『クローン』のさとみくん。


力もあって、明るい、しかしそのせいで寄ってくる面倒なやつらとの付き合いに迷いを覚えていた『剣士』のころんくん。


自分の存在価値を保とうと、ずっと無理して笑っていた『道化師』ジェルくん。


そして、純粋な性格と珍しい能力に目をつけられ、利用されていた『ヒーラー』るぅとくん。



その五人に声をかけ、パーティー『すとぷり』を結成した。








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俺たち六人はそれぞれ持っている強力な能力があったから、連携次第でどこまでも力を出せる。そう確信した。









な「……じゃあ改めて、これからよろしくね。みんな」









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これが、俺たちの出会いと、すとぷりの結成までのお話。


結成当時よりも断然強くなったし、メンバー同志の仲も深まった。


本当に、なーくんには感謝してもしきれないな……









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