30. 追加任務 ページ32
莉犬 side
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『へぇ...そんなことが』
莉「?!」
いつの間にか、壊した部屋の後片付けまで終わらせたAちゃんが俺の隣に立っていた。
『ごめん。《聞こえてきた》からつい』
莉「………そう」
驚きと先程の戦いを見た事による恐怖で、ついつい素っ気ない態度を取ってしまう。
俺たちの過去を知られてしまったということもあるのだけど……
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な「っあの、そろそろ帰ろっか?任務も終わったし」
Aちゃんを睨むさとちゃん、冷たい俺の態度、いまだ先ほどのAちゃんの姿に恐怖するるぅとくん、ころちゃん。
ギクシャクした空気のまま、なーくんの言葉に従ってみんな帰り支度を始めた。
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『……じゃあ、私はこれで。お先に失礼します』
ジ「え?!任務完了報告は参加者全員でするのが決まりやろ?」
さっさと立ち去ろうとする彼女を慌てて引き止めるジェル。
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『理事長から、追加で任務を預かったものですから』
ちら、とこちらに連絡用デバイスを見せるAちゃん。
な「え、ちょ、それ...」
そこには、たったひとつ、任務指令が入っていた。
しかし、それは俺たちすとぷりでさえ達成不可能だと思われる超高難易度のもの。
『完了報告、よろしくお願いしますね』
感情の籠もらない、淡々とした口調でそう告げると同時に、彼女の姿は消えた。
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る「速...」
ジ「うそやろ...?」
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………ようやくわかった。
彼女は、俺たちと同類なんかじゃない。
俺が、俺たちが想像できないほどの力を持つ、未知の部類の人間だ。
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キャット(プロフ) - くまくまちゃんさん» あらまぁ僕は神じゃないよ髪だよw (2020年7月21日 17時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - キャットちゃん神かもしれない← (2020年7月20日 18時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
キャット(プロフ) - くまくまちゃんさん» あら、くまちゃんだー笑 わかりました、頑張ります! (2020年7月19日 13時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
キャット(プロフ) - ユウラリさん» コメントありがとうございます!わかりましたー!! (2020年7月19日 13時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - あのっ!面白いですっ!大好きですっ!!!A希望ですっ! (2020年7月19日 10時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
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