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「って、夢かー………」


妙にリアルで、懐かしい記憶だった。


甘くて苦い、過去の思い出。




「サトミ。弟くん……さとみくんは、すごく強くなってるよ。サトミと戦ったら、互角くらいじゃないかな」


ぼそ、と呟く。かつての親友に向けて。









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私が特訓部屋から出てきたときの、さとみの冷たい瞳が蘇る。
「辞退する」、そう言ったときの僅かに驚いた表情が蘇る。




————仕方ないじゃないか。
本気を出して、今度は貴方を殺したりなんかしたら、私はもうこの世界にはいられない。









「謝らなきゃな、いつか」


いつか、私が自分自身の力を認められた時に。
いつか、誰かのためにこの能力使うということを決心した時に。









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私がサトミの親友だということを、
サトミは貴方の姉だということを、


…………私が、サトミを殺したということを。




全て伝えて、その上で。
『サトミ』という存在を、彼女の生きた爪痕を、
この世に残す。










……それは、ただのお節介かもしれない。
サトミは、——そしてさとみは、そんなことを望んでいないかもしれない。






でも、だとしても、それでもいいのだ。
自己満足でも、怒られても。それでもいい。




なぜなら、私にできることはそれだけだから。









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任務→←サトミとさとみ



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キャット(プロフ) - くまくまちゃんさん» あらまぁ僕は神じゃないよ髪だよw (2020年7月21日 17時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - キャットちゃん神かもしれない← (2020年7月20日 18時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
キャット(プロフ) - くまくまちゃんさん» あら、くまちゃんだー笑 わかりました、頑張ります! (2020年7月19日 13時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
キャット(プロフ) - ユウラリさん» コメントありがとうございます!わかりましたー!! (2020年7月19日 13時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - あのっ!面白いですっ!大好きですっ!!!A希望ですっ! (2020年7月19日 10時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねころん。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年1月11日 14時

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