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「え?」
2「松尾だっけ?松尾とどういう関係なの本当は」
「関係って、ただの幼馴染だけど」
2「ふーん( 笑 )そう言えば、松尾も同じこと言ってたな、ただの幼馴染ですけど、とか。」
そう。私達は、ほんとにただの幼馴染。
カップルでも、兄弟でもない、絶妙な関係だ。
「そっか…」
2「悲しい?」
「別に、」
嘘、本当は自分でもびっくりするくらい悲しんでる。
なんで?
2「あっ、あれ…カナコと松尾じゃね?」
電車から降りてすぐのコンビニで、タカシとカナコが出てくるのが見えた。
「えっ」
次の瞬間、私達は呼吸の仕方がわからなくなるくらい驚いた。
2「……カナコって、積極的すぎんだろ( 笑 ) なあ?」
見ちゃった…
「でも、手…繋いで、しかもタカシ、から…キスとか、なくない…?」
涙出てる。
自分の靴の横のコンクリートに、小さなシミができた。
2「泣いて…る」
「タカシ、あんな軽いヤツだったとか、思わなかった。」
帰ろ。
もうカイくんとか、タカシとか、カナコとか、どうでも良かった。
帰りたい。帰って泣こう。
2「待てって。」
「…ヒック」
2「こんな顔で、返せるわけなくない?」
私の手首をカイくんはギュッて掴んで、離そうとしない。
「…私…タカシのこと許せないかもしれない。」
2「今はもう、なんも考えない方がいいよ。ココアでも、奢る。」
「…ありがと」
2「待っててね?」
カイくんは近くの自販機でココアを買ってきてくれた。
夏とか冬とか関係なくココアが好きな私にとってはナイスチョイスだった。
「じゃあ、また明日。お礼は絶対いつかするから。」
2「いいのに、俺がただこうしてあげたかっただけ」
カイくんは今まで見たことないくらい優しく笑って、手を振ってくれた。
明日から、どうしよう…
とりあえず、タカシへの気持ちとカイくんへの気持ちは、なんとなく似てて、でも、よく分からなかった。
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ノア(プロフ) - meiさん» ありがとうございます!亀更新ですが、楽しみにしててくださいな^^ (2018年7月7日 18時) (レス) id: 599db03769 (このIDを非表示/違反報告)
mei - いつもキュンキュンしながら読んでいます。これからも頑張ってください! (2018年5月27日 17時) (レス) id: 82fa943891 (このIDを非表示/違反報告)
8ko - はい!頑張って下さい! (2018年4月9日 21時) (レス) id: 0239e72474 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 8koさん» 嬉しいです(;_;)初心者ですが、これからもよろしくお願いします! (2018年4月7日 21時) (レス) id: 599db03769 (このIDを非表示/違反報告)
8ko - 私アロマのコンビ大好きなので、この作品を楽しく読めました!これからも更新頑張って下さい! (2018年4月7日 20時) (レス) id: 0239e72474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノア | 作成日時:2018年4月6日 22時