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次の日から、タカシへの態度が変わったのは、言うまでもないこと。
けど、カナコにあの日のことを聞けなかった。
カナコはあの次の日、私に抱きついてまでありがとうって言って、何より、笑顔が最高にイキイキしているように見えた。
そんなことを考えていると、偶然、タカシに廊下で話しかけられた。
7「A、今日は一緒に」
「…」
7「…?その、帰らへん?」
「…」
私の沈黙は、タカシを困らせてるのはわかっていた。
7「A?」
「…カナコと帰れば?」
7「えっ…」
タカシは寂しそうに下向いてるのが横目でチラって見えたけど、無視して廊下を歩く。
ここでいいよ、って言ったら私の完全な負け。
私の中の変な負けず嫌い精神が、素直な心を邪魔してばかりいるように、タカシを傷つけてしかないなあ、
考え事をしている日の1日はあっという間に過ぎていった。
変わったことは、ただ一つ、
最近は、カイくんと一緒に登下校することが増えた。
タカシは廊下で会っても、気まずそうに俯いて通り過ぎてくれている。
優しいけどね。
2「A、準備できた?」
「待って、1組に用事あるから、済ませてくるまで待ってて!」
2「はーい」
カイくんは、普段はものすごくウザイけど( 笑 )、2人になると優しかった。
そこがいいなあとか思ったり思わなかったり、( 笑 )
一緒にいて楽しいことに変わりはなかった。
「福田…佑亮くんいますか〜?」
初めて呼ぶ名前だった。
2組のノートの山に、間違えて福田くんのが混ざっていた。
女子「福田くんなら、部活に行ったけど、」
そっか…
「ならいいです、ありがとう」
女子1「待って!Aさん?だよね?」
「…はい、」
女子2「ちょっと話さない?」
「…え?」
女子3「いいからっ」
グイッ
「痛……ちょっと!」
長い爪を立てて腕を掴まれ、3人の面識ゼロの女子に連れてこられたのは体育館倉庫だった。
女子1「ねえ、Aさん、なんであたしらがここにあんたを連れてきたか、分かる?」
え………
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ノア(プロフ) - meiさん» ありがとうございます!亀更新ですが、楽しみにしててくださいな^^ (2018年7月7日 18時) (レス) id: 599db03769 (このIDを非表示/違反報告)
mei - いつもキュンキュンしながら読んでいます。これからも頑張ってください! (2018年5月27日 17時) (レス) id: 82fa943891 (このIDを非表示/違反報告)
8ko - はい!頑張って下さい! (2018年4月9日 21時) (レス) id: 0239e72474 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 8koさん» 嬉しいです(;_;)初心者ですが、これからもよろしくお願いします! (2018年4月7日 21時) (レス) id: 599db03769 (このIDを非表示/違反報告)
8ko - 私アロマのコンビ大好きなので、この作品を楽しく読めました!これからも更新頑張って下さい! (2018年4月7日 20時) (レス) id: 0239e72474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノア | 作成日時:2018年4月6日 22時