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Harada.Side
「なかなか見つからないわねぇ〜」
里見「そうですね‥‥」
公園の横を通った時、何やら子供の騒ぎ声が聞こえた。
いじめっ子1「お前なんか一人でいろよ！」
いじめっ子2「そーだそーだ！いっつも黙ってて全然笑わないし！怖いんだよ！」
「あらやだ。い じ め？」
里見「小学生でもあるんですね〜‥‥」
俯く男の子を囲むように立つ男の子３人。
小学生のことだし、どうせ小さなことで喧嘩してるのね。
いじめっ子1「お前んち、母ちゃんいねーんだろ？」
いじめっ子2「なんでいないんだよ。みんないるのが普通だぞ！」
子供「‥‥っ」
いじめっ子3「なんか言えよ！」
ドンッ！と一番ガタイのいい男の子が、俯いていた男の子を突き飛ばした。
今にも泣きそうなあの子。
さすがに止めないと、そう思った時だった。
『なにしてんの』
里見「あれって‥‥」
「西園‥‥？」
西園が止めた。
子供を見下ろすかのようにポケットに手を入れて、相変わらず無表情で。
いじめっ子1「な、なんだよっ」
『なにしてるのって聞いてるの。先に質問に答えて』
いじめっ子3「コ、コイツがいつも一人でいるからっ」
『だから い じ め てるの？』
いじめっ子2「だってコイツ母ちゃんいないんだもん！」
お母さんがいないからってなんでそうなるのよ！！
これだから子供は…！
『お母さんいないのってダメなことなの？』
表情一つ変えずに、ただそう子供に聞き返した西園。
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作者名：ねむ
| 作成日時：2019年5月12日 14時
