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『この顔どっかで見たこと‥‥』
若林、東条、西園でおばあちゃんが探している人のイラストを街の人に聞く。
若林「そうですか‥‥じゃあもし見かけたらこの番号に連絡ください」
モブ「あ、はい。わかりました」
若林「ありがとうございます」
西園が先頭に立ち紙に描かれているイラストと睨めっこし、若林がその横を歩く。
若林「西園さんも聞いてよ」
『私が話しかけると怖がられちゃうからさ』
若林「えー‥‥」
そんな二人の背中を見ていた東条が若林に話しかけた。
東条「お前結構ちゃんと喋れんだな」
若林「‥‥」
東条「クラスでもそのぐらい喋ればいいじゃん」
『‥‥』
若林は東条に話しかけられても、返事をせずただ歩く。
東条「あ。もしかして、あれ。飛び降りてから変わった？
いや〜。俺らもさ、本当に飛び降りると思ってなくてさぁ。
‥‥なぁって」
若林「‥‥‥‥‥‥なんで普通に喋りかけられるわけ？」
若林がそう呟き、前を歩いていた西園も立ち止まりゆっくり振り向く。
東条「‥‥‥え？」
若林「僕許したつもりないんだけど」
『‥‥‥‥』
東条が今まで散々、若林をクラスの笑いものにしてたこと。
これは若林には辛かった。
若林「ごめんの一言も言えないわけ？
‥‥‥‥‥‥まぁ、言われてもなんだけど」
若林はそう言い西園の前を通り過ぎ、一人歩き出す。
そんな若林の背中を見てから東条の方を向く西園。
東条「‥‥‥‥‥‥」
東条には何も言わずに西園は若林の後を追いかけるように歩き出した。
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作者名：ねむ
| 作成日時：2019年5月12日 14時
