好きな人と幼なじみ。2

episode46 ページ3

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割り箸に書いてあった順番で行くことになったビビり王決定戦。(割り箸引いてない優子と藤ヶ谷さんは最後)

ってことでわたしたちは2番目。

1番目に行った北横コンビ全然帰ってこない。


これって歩くだけなのかな？
それともなんか仕掛けてある感じ？


それにしてもやっぱりあの高嗣が全然言葉を発さない。

今日高嗣と話したのは朝の車の中とさっきの割り箸の番号聞かれたときだけ。


これからの肝試しにビビって黙ってるのか、ただ単純にわたしと話したくないのかよくわかんない。


朝の車の事件思い出してみても、健永くんと気まずくなるのはまあわかるけど高嗣と気まずくなる理由は微塵もないしな。

でも、これまでの経験から高嗣が出してる今の雰囲気は話しかけるなって意味だからとりあえずこっちからは声はかけない。

いつもだったら｢なにビビってんの〜(笑)｣とかいじれるのに。


結局何も話さない間に1番の2人が帰ってきた。



北山｢今年なんかパワーアップしてない！？｣

横尾｢てかおどかす人とかいないよね？俺見ちゃったかも｣

北山｢え！！それはやばいよ横尾さん！俺なんも見てない！｣

高嗣｢俺たちが行く前にそれはやめてくださいよ｣



パワーアップ…？
やっぱなんか仕掛けはあるのか。

そしてガチで出るのはさすがのわたしも無理だよ。

高嗣もついに心の声が漏れ出した。



北山｢まあ頑張って！！｣

宮田｢2人のマッチ棒回収します〜！｣

横尾｢手放してどっかいっちゃった｣

北山｢横尾さん俺置いて逃げてくからね！！(笑)二階堂はそんなことしちゃダメだからな！！｣

高嗣｢Aはこういうの得意なんで置いてっても大丈夫ですよ｣

｢おい｣

北山｢女の子とペアになれたのにそれはないからな！？俺たち敵に回すと怖いぞ！？｣

高嗣｢ごめんなさい(笑)｣



高嗣が笑ったの今日初めて見たかも。



宮田｢1発目からマッチ棒0本っていうなんとも面白くない展開ですが次に行きますか！次はAちゃんと二階堂か！｣



宮田さんから10本のマッチ棒を渡される。



玉森｢ちゃんと手繋いでいくんだよ〜｣



高嗣の様子を伺ってみる。

全くこっちをみようとしてない。

これは絶対手つなごうとしないやつ。


もう。めんどくさい。



｢ほら行くよ｣



とりあえずマッチ棒を握ってない方の手で高嗣の手首を掴んで真っ暗な闇の中に引っ張って行く。



優子｢いってらっしゃーい！！｣


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